「冷凍うなぎの解凍方法がわからない」「冷凍うなぎをふわふわに仕上げる方法は?」と冷凍うなぎを美味しく食べる方法を知りたい方も多いのではないでしょうか。
暑い夏の時期を代表するスタミナ食のうなぎは、ジューシーな脂と香ばしいタレの味わいがたまらない高級食材です。物流の発達により冷凍便などを活用すれば、全国の名産地から気軽にお取り寄せできます。
この記事では冷凍うなぎの解凍方法をはじめ、うなぎの冷凍保存のポイントやおすすめの温め方を解説していきます。
冷凍うなぎを美味しく解凍する方法
冷凍うなぎは、冷蔵庫で時間をかけてゆっくりと解凍すると美味しく解凍できます。ただし冷凍うなぎは解凍方法を間違えてしまうと、身が固くなることもあり、味や食感が大きく変わってしまいます。
ここではおすすめの解凍方法をはじめ、ついついやってしまいがちな解凍方法の注意点も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
冷蔵庫で時間をかけてゆっくりと解凍
冷凍うなぎのおすすめの解凍方法が、うなぎを冷蔵庫へ移し、半日〜1日ほどかけてゆっくりと解凍する方法です。冷蔵庫で解凍することで、うなぎを冷凍前の状態にゆっくりと戻せます。
うなぎを食べる前日などに、冷凍庫から冷蔵庫へ移しておくと、食べたい当日にちょうどいい解凍状態になっているのでおすすめです。ゆっくりと解凍することで、うなぎの身から水分やうまみが外に出ることを抑え、品質を保ったまま解凍できるのが最大のメリットです。
電子レンジでの解凍は要注意
ついついやってしまいがちなのが、電子レンジでの解凍です。電子レンジでの解凍は加熱時間や温度によっては身が固くなってしまいます。
どうしても電子レンジで解凍したい場合は、温度と時間に注意して解凍するようにしましょう。電子レンジの低温で加熱し、長い時間加熱しすぎないようにするのがポイントです。
またお皿に直接乗せると、皮の貼りつきや身がふやけてしまうこともあります。お皿には直接乗せず、割りばしなどをはさんでお皿と直接触れないようにするのもポイントです。
解凍した冷凍うなぎのおすすめの温め方
冷凍うなぎの温め方は使う機器によって5種類あります。
- 電子レンジ
- 湯煎
- トースター
- グリル
- フライパン
ここからは電子レンジやフライパンなど、以下の種類ごとに、冷凍うなぎのおすすめの解凍の仕方について解説していきます。
電子レンジ
電子レンジで冷凍うなぎを解凍するときのポイントは、皮目を下にして耐熱皿に乗せることです。大さじ1程度の料理酒(もしくは水)を全体に振りかけて、ふわっとラップをかけて温めるようにしましょう。
関東風の蒸し焼きのようなふっくらとした仕上がりになります。
電子レンジを使用すると、うなぎの水分が飛びやすいので、身が固くなってしまいがちです。加熱している間はこまめに状態を確認しましょう。
湯煎
湯煎でうなぎを温める際は、まずうなぎパックの入る大きさの鍋やフライパンなどでお湯を沸かすことが大切です。お湯が湧いたら、真空パックのうなぎをお湯にしっかりと浸して温めていきましょう。
湯煎のメリットは、温めすぎる心配がないことです。ただし真空パックのうなぎのみできる温め方なので、真空パック以外のうなぎを温める際は、他の温め方を参考にしましょう。
トースター
うなぎはトースターを使って温められます。まずトースターに入るサイズにうなぎをカットし、丸めてくしゃくしゃにしたアルミホイルを敷いた上に置きましょう。
関東風の蒸し焼きにする場合は皮目を下にして置き、小さじ1程度の料理酒(もしくは水)をかけます。アルミホイルで包んで、蒸し焼きにしていきましょう。仕上げにアルミホイルを開けてタレを塗り、表面を軽く炙ると完成です。
一方関西風は皮目を上にして置き、表面に焼き色がつくまで焼きます。裏返してタレを塗り、同様に焼いていきます。仕上げにタレを塗って焼き上げることで、より香ばしさが引き立つ仕上がりになるのでおすすめです。
グリル
グリルでうなぎを温める際に大切なのが、事前に予熱してグリルを温めることです。温まったグリルの上には、くしゃくしゃにしたアルミホイルを敷きましょう。
関東風の蒸し焼きは皮目を下にして置き、アルミに包んで中〜強火で焼きます。仕上げにアルミホイルを開けてタレを塗り、タレの香りがしてきたら完成です。
一方関西風は皮目を上にして置き、アルミホイルを開けたまま、表面に焼き色がつくまで焼きます。裏返してタレを塗り、同様に焼いていきましょう。またポイントとして、元々うなぎについていたタレをきちんと落とすことで、焦げつきの防止にもなるので、ぜひ参考にしてみてください。
フライパン
うなぎはフライパンで温められます。
まず関東風は加熱していないフライパンの上に皮目を下にしてうなぎを乗せ、小さじ1程度の料理酒(もしくは水)をかけます。蓋をして弱火で加熱し、温まってきたら付属のタレを回しかけて一緒に温めれば完成です。
一方の関西風はフライパンに薄く油を敷き余熱しましょう。うなぎの皮目を上にして焼き、ひっくり返して皮目も焼いていきます。仕上げにタレをかけて完成です。他にも大さじ1程度のタレを最初にかけてから、ゆっくりと弱火で温めると、やわらかい食感のうなぎになるので、ぜひ試してみてください。
冷凍うなぎの焼き方2選!美味しい食べ方を紹介
冷凍うなぎを焼くときは、関東風と関西風の2種類の焼き方を試してみましょう。うなぎは元々関東と関西で焼き方が異なり、焼き方が変わることで食感などが大きく変わります。
焼き方の好みに合わせて温め方を変えたり、食べ比べたりするのもおすすめです。
関東風|蒸し焼きにする
関東風の焼き方の最大の特徴は蒸し焼きです。焼きの工程の中に「蒸し」を入れることでふっくらとしたうなぎに仕上がり、やわらかい食感を楽しめます。
一度白焼きしたものを蒸し、さらに蒲焼きにするのが特徴です。
関西風|直火焼きにする
関西風の焼き方の最大の特徴は直火焼きです。直火焼きにすることで、外はこんがり、中はふっくらとした食感になります。タレの香ばしさが引き立ち、パリッとした香ばしさを楽しめるのが魅力です。
焼き方としては素焼きの後に、そのまま蒲焼きにしており、蒸しの工程が無いのがポイントです。
うなぎは冷凍保存できる?
うなぎは冷凍保存が可能です。一般的にうなぎは調理されたものを購入することが多く、通常市販されているものでは2〜3日程度で賞味期限を迎えてしまいます。
うなぎは冷凍保存できるので、保存方法を工夫すれば、より長く美味しいうなぎを楽しめるのでおすすめです。
うなぎの保存方法とは
うなぎの保存方法は主に3つあります。
うなぎの保存方法 | 賞味期限 | |
---|---|---|
常温保存 | 適さない | |
冷蔵保存 |
2〜3日程度(蒲焼き) 1〜2日程度(白焼き) |
|
冷凍保存 |
|
基本的にうなぎはすぐに食べきるか、食べるまで冷蔵庫で保管しましょう。しかしすぐに食べきれない場合は冷凍するのがおすすめです。
常温や冷蔵、冷凍保存で賞味期限目安に違いが生まれるので、自分の食べきる目安に合わせて、保存方法を工夫するようにしましょう。
うなぎを冷凍保存するメリット
うなぎを冷凍保存することのメリットは以下の3つです。
- 日持ちの短いうなぎの保存期間を長くできる
- 劣化を遅らせて、美味しい状態を長くキープできる
- 解凍方法をマスターすると、出来立ての味わいをそのまま自宅でも楽しめる
元々うなぎは一度加工されているので、長期間の保存には不向きです。食感や風味が損なわれてしまう場合もあるので、基本的には早めに食べきるようにしましょう。
うなぎを冷凍保存する際のポイント
うなぎを冷凍保存する際は、以下の3つのポイントを押さえるのがおすすめです。
- 付着しているタレを水洗いする
- 空気を抜いて真空状態で保存する
- 冷凍保存期間は1ヶ月が目安!賞味期限前に食べ切る
ここからはそれぞれのポイントを解説していきます。
付着しているタレを水洗いする
まずは、蒲焼きに塗られているタレを流水で洗い流すことです。
取りにくい場合は指の腹などを使って軽くこすると効果的なので、試してみましょう。一方で強くこすりすぎると、身が崩れてしまうので注意してください。仕上げにクッキングペーパーなどで水分をしっかりとふき取って完成です。
タレを洗い流すことで、解凍や調理時の焦げを防ぐ目的があります。またタレの成分によって身が固くなってしまうことを防ぐ役割もあるので、冷凍保管する際はタレを洗い流すようにしましょう。
空気を抜いて真空状態で保存する
空気を抜いて真空状態で保存するのもポイントの一つです。
事前に食べやすいサイズにカットして、1切れずつラップしましょう。商品とぴたっと密着させ、空気が入らないようにし、保存袋に入れた後も空気を抜いてから冷凍するのが重要です。
空気に触れないことで酸化対策となり、風味や食感の劣化を防ぐ意味があります。
冷凍保存期間は1ヶ月が目安!賞味期限前に食べ切る
冷凍保存する期間は1ヶ月が目安です。
うなぎは脂が多く、うなぎのもつ脂質によって酸化が進んでしまうのが理由です。1ヶ月以上の冷凍保存は鮮度だけでなく、味や風味、食感も劣化してしまうので注意しましょう。
冷凍庫内でも環境や保存状態によっては腐ってしまう場合もあります。生ものと同様に、カビやぬめり、変色などが見受けられた場合は速やかに廃棄しましょう。
美味しい解凍の仕方を知ってふわふわの冷凍うなぎを楽しもう
冷凍したうなぎは正しく解凍することで、しっとりとジューシーな食感や香ばしいタレの風味を味わえます。解凍方法をマスターすることで、より美味しくふわふわで香ばしいうなぎを楽しめるので、ぜひ参考にしてみてください。冷凍保存期間もあるので、美味しい期間内に食べ切るようにしよう。
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