酒蔵探訪

日本酒の伝統製法、
生酛(きもと)造り100%の蔵へ

群馬県
土田酒造

6代目蔵元と杜氏が
“古くて新しい酒”に挑戦

標高2,158mの武尊山(ほたかやま)がそびえ、渓谷や滝を織りなす豊かな名水があふれる人口3,400人余りの小さな山村、群馬県川場村。明治40(1907)年、この地に創業した土田酒造株式会社は、かつて関東で唯一「名誉賞」を受賞したことで一躍注目を集めました。

名誉賞とは、戦前に行われていた日本酒の品評会(現在の新酒鑑評会にあたる)に、連続で入賞した蔵だけに与えられるもので、全国でもわずか数蔵のみが成し得た快挙でした。以来、蔵を守り継いできた蔵元たちはよりよい酒造りを目指し、先鋭的な取り組みを続けてきました。

現在、蔵を守るのは6代目蔵元。2012年に星野元希杜氏を採用し、2015年から酵母無添加の酒づくりへの挑戦を始め、“土田酒造ならではの酒”を目指してきました。原料は米、水、麹と菌のみとし、伝統的な製法である「生酛造り」100%の蔵に変革。米の味を引き出すため、低精米かつ食用米での酒造りという新しいチャレンジを重ねています。