酒蔵探訪

朝霧立ち上る城下町、
飛騨古川の伝統蔵

岐阜県
蒲酒造場

水豊かな城下町で
“飛騨の酒”を醸す

飛騨山脈に連なる山々に囲まれた盆地で、水に恵まれた飛騨古川。天領地である飛騨において発展してきた城下町であり、石造りの瀬戸川沿いに白壁の土蔵が立ち並ぶ風光明媚な景観がいまも残っています。

蒲酒造場がこの地に創業したのは、江戸時代中期の宝永元年(1704)。以来、13代にわたって酒造りを続けています。代表銘柄の「白真弓(しらまゆみ)」とは、万葉集にも詠まれた飛騨の枕言。江戸末期の頃、飛騨の酒にふさわしいとその名が使われるようになり、人々に親しまれてきました。

蒲酒造場が使用する酒米は、地元産の「ひだほまれ」が中心です。水に恵まれた地で栽培されたひだほまれは、心白が大きく、豊かな味わいの酒質となります。飛騨の山国ならではの食文化に寄り添う、ふくよかな米の旨みをもちつつ、キレのよい酒を追求。伝統をしっかりと継承しつつ、つねに新たな酒造りにチャレンジし、酒の可能性を広げたいという思いを込め、実直に酒を醸しています。