- ■百何十年に亘り受け継いできた京都の味
創業文久元年。
岩倉具視卿の命を受けて北前船が運ぶ食材の仕入れや販売をおこなう商いをはじめたのが「三味洪庵」の始まりです。その後二代目の岡島初造は平安神宮鳥居付近、現在の三味洪庵がある場所で「萩の茶屋」という料理屋を始めます。
二代目の長女・「岡島とよ」が三代目として萩の茶屋を継ぎ、料理屋を営む井上家に婿入りした兄に惣菜・佃煮のノウハウを教えてもらい、現在の味の基礎が出来上がります。
第二次世界大戦が終戦を迎え、米軍の駐屯地を作る為に平安神宮付近の店に立ち退き命令が出されました。そして萩の茶屋も移設。その後三条白川に工場を構えて中央卸売市場に出店し、卸売りが中心となりましたが、百何十年に亘り受け継いできた京都の味をお客様に直接お届けしたいという五代目現会長「戸川賀永」の思いにより、平安神宮・神宮道に戻り商いをしているのが現在の三味洪庵です。
六代目「戸川貴史」はこれまで三味洪庵を育てて頂いた皆様への感謝を忘れずに、今後も多くのお客様に「京のおぞよ」の味をお楽しみいただけるよう挑戦を続け、新たな食材とのご縁を大切にし、温故知新を忘れず伝統を守りつつ新しい商品を開発しています。
■京都伝統の製法
幕末の動乱に日本中が揺れた文久元年(1861)。京都の街に三味洪庵の前身となる「大津屋」が産声を上げました。初代となる「岡島嘉平」は、鳥取藩勘定方をつとめていましたが、上洛の折に公家・岩倉具視卿の命を受けて北前船が運ぶ食材の仕入れや販売をおこなう商いをはじめました。
当時は、世間の混乱により食の流通網が打撃を受けており、食材の安定供給が急務で、とくに海が遠い京都では、昆布やニシンなどの海産物の入手を日本海の各港を廻る北前船の輸送に頼っており、その供給は市民生活の生命線とも言えたのだそう。
その証拠に、三味洪庵には岩倉具視卿から与えられた開業許可証が今でも大切に残されています。
各地でとれた豊かな食材を目利きし、直接消費者へより良い物を丁寧な調理で食卓へと届けることも必要とし、京都伝統の製法で西京漬けなどを提供するようになり、屋号が変わった今でもしっかりと伝統の技と心意気が受け継がれています。
■食材の旨味を引き出す、熟練の技
三味洪庵の西京漬はやわらかな食感と香り高い風味の逸品。
職人の朝は、味噌床を整える作業から始まります。京都産の西京味噌をベースに独自の製法で味を整えてゆきます。三味洪庵自慢の味噌床には合成着色料や化学調味料等は一切使用していません。新鮮な食材を活かすため、自然食材だけでつくりあげた風味です。
職人は、切り身の方向を合わせながら二段、三段と味噌を挟み込みながら漬け込んでいきます。およそ48時間から72時間程度寝かせることで西京味噌の味わい深い風味が熟成。
大自然が育んだ旬の食材、京都に伝わる伝統の技。
三味洪庵自慢の西京漬は、手間と時間を惜しまない、地道な職人の手仕事によって受け継がれているのが良く分かります。
そんなこだわりの逸品は、とろけるように柔らかでジューシーな味わいが楽しめる「銀だら」を初め、しっとりと上品な「カレイ」。さらに「トラウトサーモンや、さわら、さば」の全5種類の西京漬けを上品な木箱に入れてお届け。
一つ一つ個包装してお届けしますので、食べたい分だけ焼いてお召し上がりいただけます。
全国から吟味した旬の食材を厳選し、魚の旨味を最大限に引き出す西京味噌にじっくりと漬け込んだ、京都の伝統の味を是非ご堪能下さい。
■美味しいお召し上がり方
そのまま焼き上げて頂いていただくのが一番おいしくお召し上がり頂けます。
- 商品コード
- DF048431
- 原材料
- 銀だら(アメリカ)、サーモントラウト(チリ)、さわら(韓国)、さば(ノルウェー)、カラスカレイ(ロシア)【漬け味噌】西京味噌(大豆(遺伝子組換でない))、砂糖、水飴、昆布だし、清酒、酒かす、みりん
- 保存方法
- 冷凍
- 賞味期限
- 製造日から60日(解凍後3日)
さば西京漬け、カラスカレイ西京漬け 各1切れ