- ■三国街道の宿場町「南魚沼市 塩沢」
関東と越後を結ぶ三国街道の宿場町として栄えた「塩沢宿」。新潟県南魚沼市塩沢地区には「牧之通り(ぼくしどおり)」を中心に、今もその面影が残っています。
有数の豪雪地帯として知られるこの場所では伝統的な雪国建築を活かした街並み形成が行われており、「アジア都市景観大賞」をはじめ様々な賞を受賞。国内外から高く評価されています。こうした雪国の歴史と文化を活かすまちづくりによりイベントや交流が活性化し、街道の宿場町としての役目を終えた現在でもにぎわいを見せています。
■江戸から続く12代目!薄荷圓の歴史を受け継ぐ青木商店
そんな三国街道牧之通りにお店を構える「青木商店」。会社組織になったのは昭和26年のことですが、その歴史は古く、江戸時代から続く青木篠右衛門の第12代目です。更に遡り戦国時代には「上杉謙信公が越後上田郷・塩沢大舘に滞在した折、住民より薄荷を献上され、戦陣の間座右に置き愛用した」と伝わっており、現在の青木商店の立地がまさにその塩沢大館の跡地ですから、歴史と伝統を感じます。
薄荷はミントの一種であり、江戸時代には薬草として用いられていた薄荷の栽培技術・また清酒の蒸留技術を応用し、寒さの厳しいこの土地ならではの特性を精製に活かして「薄荷圓」という商品を販売し始めました。当時はせき止め、痛み止め、船酔い・かご酔いなどの緩和に効果があったとされており、塩沢のものは品質が高く、江戸や大阪では高値で取引されたと言われています。
はっか糖の製造にも塩沢の盆地特有の気候が利用されています。
夏の暑いときに飴を作っていたところ、湿気が多いために飴が砂糖に戻り、口溶けの良い砂糖菓子になった。
そこに涼しさも感じられる塩沢特産の薄荷で香り付けしたのが始まりだろう、と言われているのです。
■本葛を使用したこだわりレシピの薄荷葛きり
塩沢の薄荷文化が生み出した伝統の『薄荷葛きり』。
「むかし、夏になると薄荷の香りがする葛粉を水で溶いて飲んでいた」と記された古文書をもとに作られたスイーツが『薄荷葛きり』です。素朴な甘みがあり、のど越しが良く、飲み込んだ後にミントの清涼感がスーッと喉の奥から吹き抜けます。
ゲル化剤のみを用いて作れば格段に賞味期間は伸びますが、本葛独自の食感を残したいという思いから主材料に葛粉も使用。 薄荷の香りも熱に弱く、熱々の生地に入れるとすぐに香りが飛んでしまいます。一方で生地を冷ますと固まってしまい、溶け込まなくなってしまいます。食感と香りそして賞味期限、レシピ確定までに2年を要したこだわりの逸品です。
シロップ入りですので、そのままよく冷やしてお召し上がりください。器にあけて氷を浮かべてもおいしくいただけます。暑い日やムシムシする日、喉の調子の悪いときなどにもどうぞ。
- 商品コード
- DN055775
- 内容
- 1箱(5個入り)×4セット 計20個 (1個:約70g入り)
- 原材料
- 砂糖、水飴、ゲル化剤(増粘多糖類)、葛粉、薄荷
- 保存方法
- 常温
- 賞味期限
- 製造日から90日