- ■夫が最期に醸した吟醸古酒と妻が醸した2020年の吟醸酒
発酵をテーマにした人気漫画にも登場した“幻の美酒” の造り手、8代目蔵元杜氏の髙垣淳一さんが逝去したのは2010年。その最期の年に造った吟醸「紀勢鶴」(11年古酒)は、歳月を経て琥珀色になり、熟成によるまろやかな甘さが増しています。亡き夫の仕事を継いだ妻の髙垣任世(ひでよ)さんが、夫の吟醸酒とまったく同じ60%精米の富山県産五百万石、和歌山酵母で醸した吟醸「紀勢鶴」(2020)は、芳醇で輪郭のはっきりとしたきれいな飲み口が特徴。11年の時を超えて出会った2種類の「吟醸 紀勢鶴」を、じっくりと飲み比べてください。
■2010年、存続の危機に立たされた髙垣酒造
和歌山県有田郡有田川町小川。密教の聖地といわれる高野山へと続く街道沿いの宿場町です。創業天保11年、この地に髙垣酒造は創業しました 。「空海水」と呼ばれる、早月峡谷に湧く岩清水で酒を醸したのが始まりでした。そんな山あいの小さな蔵でめったに入手できない“幻の美酒”を醸す造り手として、全国の日本酒ファンに注目されたのが8代目蔵元杜氏の髙垣淳一さん。しかし、2010年に淳一さんが逝去してしまったことで、蔵は存続の危機に立たされました。
■主婦から酒造りの世界へ
夫の仕事を継ぎ、酒造りを始めたのが妻の髙垣任世(ひでよ)さん。主婦から蔵人という職人の世界への大胆な転身でした。2010年より酒造りを始め、蔵人をはじめ周囲の人々に助けられながら、任世さんは着実に高い酒質の酒を世に送り出します。やがて日本酒のコンテストでも、その実力が評価されるようになりました。2014年・2015年 全国新酒鑑評会において金賞受賞。また、2015年SAKE COMPETITION 純米吟醸部門 では第2位受賞と高く評価されています。
- 商品コード
- SC062646
- 原材料
- 【吟醸 紀勢鶴 2020】米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
【吟醸 紀勢鶴 11 yearas old】米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
- 保存方法
- 常温
日本酒(吟醸酒)
アルコール度数:16.0度
精米歩合:60%
吟醸 紀勢鶴 11 yearas old 720ml×1
日本酒(吟醸酒)
アルコール度数:17.0度
精米歩合:60%