日本で有名なブランド牛といえば「松阪牛」。松阪牛はステーキや焼き肉で食べるのが一般的ですが、地元民にはホルモンも人気があります。
しかし、ホルモンの部位に限定してしまうと、全国的な知名度は決して高くはありません。
そこで、この記事では松阪牛のホルモンの特徴やおすすめの食べ方を解説します。また、生ホルモンの下処理の仕方、虎ノ門市場で取り扱っている松阪牛のホルモンのおすすめ商品も紹介しています。
家庭で本場の松阪牛のホルモンを味わいたい方は参考にしてみてください。
松阪牛のホルモンは三重県の地元民からも人気
松阪牛のホルモンは三重県の地元民からも人気が高い食材です。松阪といえば「松阪牛」。観光客などにとってはステーキや焼き肉のイメージが強いですが、地元民には松阪牛のホルモンも親しまれています。
そもそも松阪牛とは、以下の基準を満たすブランド牛のことを指します。
- 黒毛和種、未経産の雌牛
- 松阪牛個体識別管理システムに登録されていること
- 松阪牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長・最終であること
※生後12ヶ月齢までに松阪牛生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限る。
これらの条件をすべて満たしたものが松阪牛を名乗れる仕組みです。
参照:松阪牛協議会「松阪牛とは」
読み方は「まつさかうし」「まつさかぎゅう」どちらでも正解です。ただし、「まつざか」と「さ」を濁らせて読むのは誤りなので気をつけましょう。
松阪牛のステーキや焼き肉は値が張りますが、ホルモンはステーキや焼き肉に比べると比較的安く気軽に食べられるのも特徴です。
松阪牛については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
▼関連記事
松阪牛のホルモンといえば「小腸」
松阪牛でホルモンといえば「小腸(白モツ)」のことを指します。
牛の腸は「マルチョウ」「シマチョウ」「テッポウ」の3種類が一般的です。小腸は「マルチョウ(丸腸)」の部分に当たります。ころっとした丸い形をしていることから、この名がついたといわれています。
他にもトロテッチャン、コテッチャン、ホソなどさまざまな呼び方があるのも小腸の特徴です。小腸はホルモンの中でも代表的な部位の一つ。
全長60m程ある腸の中で約40mを小腸が占めており、1頭の牛から約10Kg程の小腸が取れます。
松坂牛の小腸はプリプリしてとろける食感が魅力
松坂牛の小腸はプリプリして新鮮味がありながら、口の中でとろける食感が魅力です。
脂が乗っているので食べ応えと独特な弾力を同時に楽しめるでしょう。また、小腸のプルっとした脂身にはコラーゲンが豊富に含まれているため、女性にも人気があります。
松坂牛のホルモンとして食べられるその他の部位
松坂牛のホルモンとして食べられるその他の部位は以下の通りです。
- シマチョウ(大腸)
- ハツ(心臓)
- ギアラ・赤センマイ(胃)
さらに、レバーやタンなどもホルモンとして食べられています。
松阪牛のホルモンの特徴
松阪牛のホルモンの特徴は以下の通りです。
- 脂身が甘い
- 高品質でありながら値段が安い
- 味噌だれで食べるのが松阪流
これらの3つのポイントに注目しながら、他の産地のホルモンと食べ比べてみるのもいいかもしれません。松阪牛のホルモンの質の高さが際立つでしょう。
脂身が甘い
松阪牛のホルモンは脂身が甘いのが特徴です。松阪牛の脂肪は他の牛と比較すると融点が低く、舌の上ですぐに溶けてまろやかな食感を味わえます。
また、松阪牛のホルモンに含まれる脂身は、健康によいといわれる不飽和脂肪酸が豊富です。
ホルモンの脂身が苦手な人もいるかもしれませんが、松阪牛のホルモンはくどさをほとんど感じません。たくさん食べても胃がもたれにくいため、ホルモンを普段あまり食べない人にもおすすめです。
高品質でありながら値段が安い
松阪牛のホルモンは値段がリーズナブルです。松阪牛は国内でも有名なブランド牛であることから、値が張るイメージが定着しているのかもしれません。
しかし、松阪牛のステーキなら一人前5,000円近くするところ、ホルモンなら一人前1,000円以下で食べられことも多いです。
高級品である松阪牛を庶民的な値段で味わえるのがホルモンの魅力。安い値段で食べられる点が地元の人に愛される理由です。
味噌だれで食べるのが松阪流
松阪ではホルモンを味噌だれで食べるのが定番の食べ方です。幼少期から松阪に住んでいる人にとってはもはや当たり前のことになっています。
味噌だれは甘辛い赤味噌をベースに作られており、松阪牛の甘い脂身と相性抜群です。
松阪市内の焼き肉店では味噌だれを置いているのが一般的ですが、オリジナルのタレを作っている店もあります。自分のお気に入りのたれが置いてある店を見つける人もいます。
「あそこのたれはおいしいよ」「いや、あっちの店の方がおいしい」など、地元民でおいしいたれのお店を教え合うのも松阪流です。
松阪牛のホルモンのおすすめの食べ方
松阪牛のホルモンのおすすめの食べ方は以下の通りです。
- 焼き肉
- うどん
- もつ鍋
- スタミナ焼き
松阪牛のホルモンは味噌だれで食べるのが定番ですが、他にもおすすめの食べ方が複数あります。ここからは、松阪牛のホルモンの魅力をより引き出せるおすすめの食べ方を解説します。
焼き肉|ホルモンの定番の食べ方
ホルモンの定番の食べ方といえば焼き肉です。松阪牛との相性抜群の味噌だれで食べてもいいですし、そのお店のオリジナルのタレで食べるのもいいでしょう。
熱々の焼きたてホルモンは白いご飯にはもちろん、ビールにも合います。
焼き方のポイントは中火程度でじっくり焼くことです。生焼けのホルモンは食中毒になる危険性があるため、しっかり火を通しましょう。白い脂が透明になってきたら食べごろのサインです。
ホルモン焼きうどん|簡単&お手頃なB級グルメ
焼きうどんの具材にホルモンを足すだけと、作り方はいたってシンプルです。調味料に焼き肉のたれや豆板醤を使うとピリ辛の焼うどんを味わえます。
あっさり目が好きな人はシンプルに醤油で味付けするのがおすすめです。
もつ鍋|寒い日におすすめ
もつ鍋は寒い日におすすめのメニューです。プリっとしたホルモンの脂の甘味が溶けて、体もポカポカと温まるでしょう。
具材は薄切りニンニク、キャベツや豆腐、ニラなど家にある材料でできます。締めに三重県名物の「伊勢うどん」を投入すれば、最後まで出汁を味わえます。
スタミナ焼き|お酒のおつまみにも最適
スタミナ焼きはお酒のおつまみにも最適の一品です。甘辛いタレがホルモンとよく合います。炊きたての白いご飯も次から次へと進むでしょう。
具材は炒めた玉ねぎが一般的。しゃきしゃきの食感がいいアクセントにもなります。
松阪牛のホルモンを美味しく食べるための下処理
松阪牛のホルモンの下処理方法は以下の3通りです。
- 小麦粉を使う方法
- 塩を使う方法
- 牛乳を使う方法
ホルモンは食べる前に下処理しないと臭みが残り食べにくくなるため、下処理を行うのがおすすめです。
小麦粉を使う方法
まずは小麦粉を使う方法です。
- ホルモンに多めの小麦粉をまぶす。
- ごしごしとすり合わせるように洗う。
- 小麦粉を水でしっかり洗い流す。
大体の臭みは小麦粉で解消します。しかし、水で洗い流した後でも臭みが気になるようなら、沸騰したお湯にホルモンを入れて湯がきましょう。
塩を使う方法
次に塩を使う方法です。
- ホルモンに多めの塩をまぶして揉み込む。
- 水で洗い流す。
- 洗った水が透明になるまで十分にすすぐ。
小麦粉が無い場合は塩で代用可能です。ホルモンの油分を取り切りたいときは、沸騰したお湯で1分程茹でると、油分を取り除けます。
牛乳を使う方法
最後に牛乳を使う方法です。
- 大きめのボウルに牛乳を入れる。
- ホルモンを30分程度漬け込む。(1時間でもOK)
- 牛乳がピンク色になれば臭みが取れてきている。
- 十分に漬け込んだら水で牛乳を洗い流す。
ホルモンに限らず、肉の臭みを消すには牛乳が効果的です。牛乳が無い場合は醤油や焼酎を使っても臭みを消せます。
松阪牛のホルモンはどこで買える?
松阪牛のホルモンを購入できる場所や方法は以下の通りです。
- 精肉店・販売店
- 飲食店
- 通販
松阪牛のホルモンは基本的に松阪の地域でしか手に入りません。松阪牛のホルモンは鮮度が何よりも大切だからです。
そもそもホルモンは時間が経つと独特の臭みを発する上、味も落ちてしまいます。
松阪以外の地域において、松阪牛のホルモンは貴重だといえるでしょう。
精肉店・販売店|松阪市内では取り扱う店舗あり
松阪市内の精肉店や販売店であれば、購入できる店舗が何か所かあります。ただし、地元でも流通量自体が少なく、どこの精肉店でも購入できるわけではありません。
松阪市内に住んでいても、どこの精肉店や販売店で購入できるかはチェックしておきましょう。
飲食店|テイクアウト(持ち帰り)可能なお店も
松阪牛の焼き肉などを提供する飲食店の中には、ホルモンのテイクアウト(持ち帰り)ができる店舗があります。
家庭用に生のホルモンを販売しているお店もありますし、ホルモン焼き肉弁当を販売しているなど、店によってさまざまです。
通販|全国からお取り寄せが可能
冷凍された松阪牛のホルモンなら通販でお取り寄せが可能です。冷凍ホルモンなら日持ちがしやすく、食べたいときに解凍して食べられます。
松阪牛の産地まで行かなくても、家庭で美味しいホルモンを味わえるのは通販ならではの利点です。食べてみたい商品を取り寄せて、食卓で楽しんでみましょう。虎ノ門市場でも松阪牛のホルモンを取り扱っているので、ぜひチェックしてください。
松阪牛のホルモンを家庭で堪能しよう!虎ノ門市場のおすすめのホルモン2選
厳選したグルメを取り扱うテレビ東京の虎ノ門市場では、松阪牛のホルモンも販売しています。冷凍便で届くので、1ヶ月程度は家庭の冷凍庫で保管できて便利です。
ここからは、こだわりの松阪牛のホルモンを2点ご紹介します。
- 稀少!松阪牛ホルモンミックス400g
- 稀少!感動の松阪牛もつ鍋(2~3人前)伊勢うどんつき
稀少!松阪牛ホルモンミックス400g
希少価値の高い松阪牛のホルモンミックス400gのセット品です。ホルモンの上質な甘みが口の中に広がり、炊きたての白いご飯との相性は抜群!
販売元である松阪牛専門店「千力」は、A5ランクや特選の高級な松阪牛を主に取り扱う店舗で、但馬系松阪牛にこだわっているのが特徴です。珍しい松阪牛のホルモンの中でも、但馬系松阪牛はさらに上をいく希少価値の高さだといわれています。
秘伝の味噌だれを絡めて、質の高い松阪牛のホルモンを堪能しましょう。
ホルモンはよく食べますが、脂の乗ったそして甘くて柔らかい、過去最高級のホルモンでした。大満足です |
引用元:虎ノ門市場
稀少!感動の松阪牛もつ鍋(2~3人前)伊勢うどんつき
三重県の名産品伊勢うどんがセットになった松阪牛のもつ鍋です。鍋のつゆは味噌ベースで、もつ鍋に欠かせないにんにくスライスもセットになっています。
そのため、豆腐やキャベツなどの具材を揃えるだけで、松阪牛のもつ鍋を家庭で簡単に再現できます。
締めには伊勢うどんがおすすめです。麺にもつのスープが絡み、最後の一滴まで松阪牛のもつの味を楽しめます。
年末のご馳走に美味しくいただきました。贅沢な松阪牛もつ鍋を初めて購入しましたが、締めのうどんまでもっちりと美味しく大満足でした。面倒なくて、しつこくなくて美味しいので忙しい年末にピッタリですね。 |
引用元:虎ノ門市場
松阪牛のホルモンは希少価値が高い!一度は食べてみる価値あり
松阪牛のホルモンは流通量が少なく、希少価値の高い食材です。コラーゲンが豊富で脂身の甘い松阪牛のホルモンは一度食べてみる価値があります。
味噌だれとの相性も抜群で、焼き肉やうどん、鍋、スタミナ焼きなどの家庭料理にもおすすめです。
生のホルモンを調理する際は、小麦粉や塩、牛乳などで必ず臭みを取りましょう。
お取り寄せグルメを楽しめる「虎ノ門市場」では、希少価値の高い松阪牛のホルモンを取り扱っています。「虎ノ門市場」をチェックして、脂身の甘い松阪牛のホルモンを味わってください。