「北海道の毛ガニの旬はいつ?」「北海道の毛ガニはどの地域で獲れたものが美味しいの?」と、絶品の北海道産毛ガニを食べたくて気になっている方も多いのではないでしょうか。
冬グルメの代名詞でもある毛ガニの産地といえば、北海道。本記事では、名産地ならではの味わいが期待できる北海道産毛ガニについて、毛ガニ漁をしている地域や旬の時期をご紹介します。
さらに、安い値段で買うために押さえたいポイントやおすすめの食べ方も解説していきます。虎ノ門市場でおすすめの北海道産毛ガニ商品2つも紹介するので、ぜひチェックしてください。
北海道産毛ガニの旬の時期

北海道産毛ガニの旬の時期は1年中のオールシーズンです。北海道産の毛ガニが一年中楽しめる主な理由は、以下の通りです。
- 毛ガニの漁獲時期が産地ごとに異なるから1年中楽しめる
- 冷凍技術が向上したから1年中楽しめる
北海道産毛ガニは年中収穫でき、夏から秋にかけての毛ガニは脱皮後に成長した身の詰まった毛ガニが多くなります。一方で冬から春先になると、寒い冬の海はプランクトンが豊富なので、大きくて身がぎっしりと詰まっている毛ガニが収穫できます。
漁獲時期が産地ごとに異なるから1年中楽しめる
3つの海に面する北海道はそれぞれの海流や流氷の影響で、産地ごとに漁獲時期が異なるのが特徴です。漁獲時期ごとの主な産地は以下の通りです。
漁獲時期 | 産地 |
---|---|
3〜6月 | オホーツク海 |
7〜8月 | 噴火湾 |
9〜12月 | 根室沖 |
12〜2月 |
日高沖 |
水温や気候の違いによって、脱皮や産卵の時期が異なるのが主な理由です。地域ごとに異なる水揚げ時期にすることで、供給のバランスを保つ意味もあります。
冷凍技術が向上したから1年中楽しめる
急速冷凍技術の発達により、解凍時に水揚げされたばかりのような鮮度の毛ガニが味わえるようになったのも、大きな理由の一つです。北海道の現地に行かずとも、通販などを活用することで美味しい北海道の毛ガニを楽しめるようになりました。
北海道オホーツク海産の毛ガニの特徴

北海道のオホーツク海産の毛ガニには、以下の3つの特徴があります。
- 漁獲時期は3〜6月
- 代表的な産地は稚内・枝幸・雄武・網走など
- 流氷明け毛ガニが北海道随一の味わいと人気
漁獲時期は3〜6月
北海道オホーツク海産の毛ガニの漁獲時期は3~6月頃で、この時期が旬にあたります。冬季はオホーツク海沿岸に押し寄せる流氷の影響で、この辺り一帯の海は漁が一切できません。そのため漁の解禁と共に良質な海産物に恵まれるので、美味しい毛ガニを収穫できます。
代表的な産地は稚内・枝幸・雄武・網走など
代表的な産地は宗谷エリアとオホーツク海エリアに分けられます。宗谷エリアでは稚内や枝幸、オホーツク海エリアでは雄武や網走が挙げられます。
地名 | 漁獲時期 |
---|---|
稚内 | 1〜7月 |
枝幸 | 3〜7月 |
雄武 | 3〜7月 |
網走 | 4〜8月 |
北に位置する地域ほど早く水揚げがスタートします。中でも枝幸町は北海道産毛ガニの水揚げ量第一位の産地として知られています。
流氷明け毛ガニが北海道随一の味わいと人気
流氷毛ガニとは、流氷がオホーツク海を覆う際に運ばれてくる豊富な植物性プランクトンで育った毛ガニを指します。
豊富な栄養で身が甘く繊細な味わいと、カニ味噌の濃厚な旨みとまろやかな口当たりが人気です。
北海道噴火湾産の毛ガニの特徴

北海道の噴火湾で獲れる毛ガニの特徴として挙げられるのが、以下の3点です。
- 漁獲時期は7〜8月
- 代表的な産地は長万部や白老・虎杖浜など
- 茹でたての毛ガニの色やカニ味噌の色から「黄金毛ガニ」とも呼ばれる
漁獲時期は7〜8月
北海道噴火湾産の毛ガニの漁獲時期は7~8月頃で、この時期が旬にあたります。噴火湾の毛ガニは魚介類の宝石とも呼ばれており、希少な毛ガニとして有名です。自然保護の観点から漁期も短くなっているので、今後さらに価値は高まるでしょう。
代表的な産地は長万部や白老・虎杖浜など
噴火湾周辺並びに白老町などで漁獲されています。漁獲時期は短いのですが、良質な毛ガニが味わえると支持されています。
地名 | 漁獲時期 |
---|---|
長万部 | 7〜8月 |
白老・虎杖浜 | 7月中旬~8月中旬 |
漁獲時期が非常に短く、漁場の状況によりかつては1ヶ月に満たない年もありました。人気産地の虎杖浜では毎年カニ祭りが催されるほど、地元でも毛ガニが人気です。
茹でたての毛ガニの色やカニ味噌の色から「黄金毛ガニ」とも呼ばれる
北海道噴火湾産の毛ガニは、茹でた後の色合いやカニ味噌の色から黄金毛ガニとも呼ばれています。
身がやや少なめですが、その分凝縮した甘みが広がり、カニ味噌のやわらかい口当たりと濃厚な旨みが広がる味わいが好評です。
北海道根室沖産の毛ガニの特徴

北海道の根室沖産の毛ガニには以下の特徴があります。
- 漁獲時期は9〜12月
- 代表的な産地は釧路・白糠など
- 白糠産の大きな毛ガニや厚岸のブランド毛ガニなどが魅力
漁獲時期は9〜12月
北海道根室沖産の毛ガニの漁獲時期は9~12月頃で、この時期が旬にあたります。根室沖では花咲ガニが有名ですが、その後に漁獲される毛ガニも注目されてきています。
代表的な産地は釧路・白糠など
根室沖の釧路エリアを中心に漁獲されています。短い漁獲時期ではありますが、品質のよい毛ガニが獲れる産地です。
地名 | 漁獲時期 |
---|---|
釧路 | 9〜12月 |
白糠 | 9〜12月 |
黒潮と親潮が混ざり合う豊かな漁場なので、多くの海産物が獲れることでも有名です。
良質な栄養で育った白糠産の大きな毛ガニなどが魅力
根室沖周辺では、毛ガニが大きく育ちやすい豊富な餌があります。
さらに、特有の地形により水温に寒暖差が生まれることで、身詰りのよい毛ガニを水揚げできます。
北海道日高沖産の毛ガニの特徴

北海道日高沖産の毛ガニの特徴は以下の通りです。
- 漁獲時期は12〜2月
- 代表的な産地は十勝・日高など
- 日高昆布で育った毛ガニはカニ味噌が絶品と人気
地元では毛ガニ祭りが開催されるほど、毛ガニが人気の地域として知られています。
漁獲時期は12〜2月
北海道日高沖産の毛ガニの漁獲時期は12~2月頃で、この時期が旬にあたります。北海道内でも冬の時期に水揚げする数少ない地域です。
代表的な産地は十勝・日高など
日高沖や十勝沿岸部などで漁獲されています。黒潮と親潮がぶつかる豊かな漁場で、極寒の中で水揚げされることから、身の締まった毛ガニが収穫できます。
地名 | 漁獲時期 |
---|---|
十勝 | 12〜3月 |
日高 | 12〜4月 |
日高昆布で育った毛ガニはカニ味噌が絶品と人気
日高昆布を餌にして育っていることもあり、磯の豊かな風味が特徴的なクリーミーな口当たりのカニ味噌と、濃厚な甘みのある身が味わえると人気です。
毛ガニの魅力でもあるカニ味噌は、毛ガニの栄養状態なども影響しているため、日高ならではの味わいが楽しめるのも魅力の一つです。
北海道産毛ガニを安い値段で購入する方法

北海道産毛ガニを安い値段で購入するための方法は以下の通りです。
- 適正相場を把握する
- 漁獲量の多い11月中に購入する
適正相場を把握する
毛ガニを購入する際、まず大切なのが適正相場を把握することです。適正相場を把握することで、高品質な毛ガニを安価に購入しやすくなります。毛ガニの相場の目安は以下の通りです。
重量 | 値段 |
---|---|
350g | 3,000〜4,000円 |
500g | 5,000〜8,000円 |
600g | 8,000〜10,000円 |
近年、価格は年々高騰傾向にあります。また、その年の漁獲量によって相場も異なるので、注意しましょう。とくに重量の記載が無い毛ガニは、購入しないのが無難です。中身があまり詰まっていない可能性があるので、金額と一緒に重量をチェックするのがポイントです。
カニの値段相場については、こちらの記事でも解説しているので読んでみてください。
▼関連記事
【2023年最新】蟹の値段相場は?種類ごとの価格や今年の卸値を解説
漁獲量の多い11月中に購入する
毛ガニの本格的なシーズンが各地域で始まる11月中は漁獲量も多いため、比較的安価に購入可能です。
冬の時期、とくに12月以降や年末年始は、年越しやお正月などの行事もあるので、需要も高まります。需要の高い時期はどうしても価格が高騰するため、11月中のほうが価格を抑えやすくなります。そのため、12月から年末年始の時期を避けた、早めの時期の注文や購入がおすすめです。
虎ノ門市場のお取り寄せ北海道産毛ガニ商品2選

テレビ東京が運営する虎ノ門市場では、北海道産毛ガニ商品もお取り寄せできます。希少な流氷明け毛ガニなどの商品もラインナップしており、以下、毛ガニ商品2点をご紹介します。
- 北海道オホーツク産 流氷明けプレミアム毛蟹 360g×2杯
- 北海道産毛ガニのぜいたく甲羅盛り
1.北海道オホーツク産 流氷明けプレミアム毛蟹 360g×2杯

北海道オホーツク海で獲れた、枝幸産毛ガニ2杯のセットです。例年3月末から4月末頃まで水揚げされる希少な流水明け毛ガニで、流氷と共にやってきたプランクトンを食べて大きく育った毛ガニを堪能できます。極寒の海でたくましく育った毛ガニは、脱皮を繰り返すことで固い殻に覆われた大きな身体へと変化していきます。
引き締まって身詰まりもよく、身と味噌が80%以上を占めた「堅蟹」と呼ばれる厳選毛ガニです。プリプリで甘いカニ身と濃厚でクリーミーなコクが広がるカニ味噌を、ぜひ堪能してみましょう。
2.北海道産毛ガニのぜいたく甲羅盛り

北海道産毛ガニの甲羅にカニ身とカニ味噌を贅沢に盛りつけた、甲羅盛りの4個セットです。毛ガニの甲羅の中にはカニ脚部分の大きな身がのっており、中にもカニ身のほぐし身やカニ味噌が詰まっています。カニの甲羅を器にして入っていることで、華やかな見た目が目を引き、来客時やお祝いの時などにもぴったりな盛り合わせです。
解凍してポン酢で食べたり、甲羅のまま焼いて焼きガニとして食べたりするのもおすすめです。〆には甲羅にそのままお酒を注いで、甲羅酒としても楽しめるので、北海道産毛ガニを味わい尽くしてみてはいかがでしょうか。
北海道産毛ガニの美味しい食べ方

北海道産毛ガニの美味しい食べ方のポイントは以下の通りです。
- じっくりと時間をかけて冷蔵庫で解凍する
- キッチンばさみを活用して安全にカットする
- 活毛ガニを茹でて食べるのがおすすめ
じっくりと時間をかけて冷蔵庫で解凍する
毛ガニの解凍方法は低温でゆっくりと行うのがポイントです。解凍方法は以下の流れを参考にしましょう。
- キッチンペーパーでカニを包み、ビニール袋に入れる
- 甲羅を下に向けて、深めのお皿に乗せ、冷蔵庫に入れる
- 丸一日から一日半かけて解凍する
電子レンジでの解凍はうまみ成分が流れ出し、風味が損なわれてしまうので、適しません。美味しい毛ガニを味わうためにも、冷蔵庫で解凍するようにしましょう。
キッチンばさみを活用して安全にカットする
毛ガニは、キッチンばさみを使うと安全かつ効率よくカットできるのでおすすめです。捌き方のポイントは以下の通りです。
- 10本の脚の付け根にあたるやわらかい関節部分にハサミを入れて切り離す
- お腹側の三角形の殻「ふんどし」を開くように取り除く
- ふんどしの根元部分と甲羅の端を持って、甲羅を開ける
- 開けた胴体横にあるエラをむしって取り除く
- 胴体を平行に4つにカットする
トゲでけがをしないように軍手をはめ、広めに新聞紙を敷いて行うのがおすすめです。捌いたカニを盛りつけるお皿を事前に用意しておくと便利なので、事前準備をしっかりとしてから捌きはじめましょう。
活毛ガニを茹でて食べるのがおすすめ
活きたままの毛ガニは活毛ガニと呼びます。北海道の新鮮な活き毛ガニを堪能するなら、茹でて食べるのがおすすめです。毛ガニは茹でることで、カニ味噌やカニ身の甘い味わいを楽しめます。水の量の3〜4%の塩を入れて茹でるだけで美味しい毛ガニが味わえるので、試してみましょう。
北海道産毛ガニは産地と時期を見極めて楽しもう

北海道産の美味しい毛ガニを見極めるには、時期に合わせて産地を確認することが大切です。北海道産毛ガニを安い値段で購入するなら、ピーク前の11月が狙い目です。購入した北海道産毛ガニは、丁寧な解凍方法や捌き方でいっそう美味しく味わえます。
テレビ東京が運営している「虎ノ門市場」では、今回紹介した北海道産毛ガニをはじめ、バリエーション豊富なカニ商品も取り扱っています。「虎ノ門市場」からお取り寄せして、こだわりの北海道産毛ガニを自宅で囲んでみましょう。