近年、国産うなぎの値段は上昇が続いており、いつどこで買えばお得に手に入れられるのか気になる方も多いでしょう。
2025年時点のうなぎ蒲焼きの値段相場は100gあたり約1,452円で、5年前の2020年に比べて約200円高くなっています。
この記事では、2015年から2025年までのうなぎ蒲焼きの値段相場と推移について、具体的な数字や背景も交えて詳しく解説します。現在の値段相場や、これまでの推移を把握しておくことで、美味しいうなぎの蒲焼きをお得に購入できる時期が見極められるでしょう。
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【2025年時点】うなぎ蒲焼きの値段相場と推移

2025年9月時点のうなぎ蒲焼きの値段相場は、100gあたり1,452円です。
下記の表は、過去10年間の9月を基準に、全国スーパーのうなぎ蒲焼き100gあたりの全国平均価格をまとめたものです。
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年月 |
平均価格(100gあたり) |
|---|---|
|
2015年 |
1,200円 |
|
2016年 |
1,235円 |
|
2017年 |
1,120円 |
|
2018年 |
1,298円 |
|
2019年 |
1,313円 |
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2020年 |
1,252円 |
|
2021年 |
1,220円 |
|
2022年 |
1,357円 |
|
2023年 |
1,481円 |
|
2024年 |
1,455円 |
|
2025年 |
1,452円 |
参考:うなぎ蒲焼きの価格推移
スーパーのうなぎ蒲焼きが最も安かったのは2017年で、当時の平均的な価格は100gあたり1,120円と、近年では突出して低い水準でした。その後は徐々に値上がりが続き、とくに稚魚の不漁が重なった2023年には価格が最も高騰しています。
2025年は、稚魚の漁獲量自体は多いものの、物価高の影響でうなぎの仕入れ値は高い状態が続きました。その結果、2025年時点のうなぎ蒲焼き100gあたりの値段相場は、5〜10年前と比べて200円以上高い状態となっています。
国産うなぎの値段が高騰している理由

国産うなぎの値段が高騰している理由には、次の3つの要因が関係しています。
- 天然うなぎの減少と資源不足
- 養殖うなぎの生産が難しい背景
- 需要が増える時期の影響
ここからは、国産うなぎの値段が高騰している理由について詳しく解説します。
天然うなぎの減少と資源不足
近年、うなぎの値段が高騰しているのは、ヨーロッパウナギ・アメリカウナギ・ニホンウナギといった天然うなぎの資源量が大幅に減少しているためです。
実際に水産庁のデータでは、1970年代後半からニホンウナギの稚魚の採捕量が減少していることが報告されています。国際自然保護連合(IUCN)も、2014年にニホンウナギを絶滅危惧種(EN)に指定しました(※1)。
天然うなぎが減少している背景には、気候変動による水温上昇や生息環境の悪化が挙げられます。海水温が上がると、うなぎの産卵や成長に適した環境が限られ、個体数の減少や生存率にも影響が出るためです。
また、河川の護岸整備やダム建設でうなぎの回遊ルートが失われ、生息環境が縮小していることも天然うなぎの減少につながっていると考えられます(※2)。このように、産卵や成長に適した環境そのものが減っていることは、資源の回復を妨げる深刻な問題といえるでしょう。
加えて、親うなぎや稚魚の過剰な採捕による供給面の縮小も、値段上昇の一因となっています。
(※1)参考:水産庁「うなぎをめぐる状況と対策について」
(※2)参考:水産庁「うなぎのためにできること」
養殖うなぎの生産が難しい背景
養殖うなぎの生産が難しい理由の一つが、原料となるシラスウナギの確保が不安定であることです。
現在の養殖は、天然のシラスウナギを捕獲して育てる方式が中心で、完全養殖の量産化はいまだ実現していません。しかし、シラスウナギの採捕量は年ごとの変動が大きく、不漁の年には不足分のシラスウナギを海外から輸入しているのが現状です。
また、うなぎを出荷できるまで育てるのに時間がかかることも、生産の難しさにつながっています。うなぎの養殖方法には、半年で出荷する「単年養殖」と、1年以上育てる「周年養殖」がありますが、市場で主流となっているのは周年養殖です。
単年養殖は出荷までの期間が短いものの、生産量が少なく流通も限定的なため、供給の安定化にはつながりにくいという課題があります。
こうした要因から養殖うなぎの生産や供給が不安定になり、価格の高騰につながっています。
需要が増える時期の影響
うなぎの値段の高騰には、季節ごとの消費動向が大きく影響しています。たとえば6月〜7月の土用の丑の日に向けては、家庭や飲食店での消費が一気に増えるため、販売価格も連動して高くなりやすいです。
一方で、うなぎの需要が落ち着く秋以降は、供給過多になることから値段が下がる傾向があります。ただし、季節によってはスーパーでの取り扱いが減ることもあるため、購入タイミングには注意が必要です。
国産うなぎの方が外国産うなぎより値段が高い理由

国産うなぎの値段が外国産うなぎより高い理由は次の3つです。
- うなぎの種類
- 養殖に手間がかかる
- コストの差が大きい
日本で販売される国産うなぎはニホンウナギを使用し、ビニールハウス内のプールで水温、水質、栄養を細かく管理しながら、6ヶ月〜1年半かけて丁寧に育てられます。分養によって個体ごとの成長を調整するため管理の手間もかかります。天然資源の減少も重なり、どうしてもコストが高くなりがちです。
一方、中国産をはじめとする外国産うなぎは、主にヨーロッパウナギを使用しています。外国産うなぎは、屋外の路地池で行う自然に近い養殖スタイルが主流です。この養殖方法は大量生産がしやすく、コストを抑えられるため、国産うなぎより値段が安くなります。
うなぎの蒲焼きを少しでもお得に購入する方法

うなぎの蒲焼きをお得に購入するためには、次のような方法が挙げられます。
- 旬の時期を避けて購入する
- 訳あり、規格外のうなぎを選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
旬の時期を避けて購入する
うなぎは、季節による値段変動が大きい食材のため、旬の時期を避けて購入するとより手頃な価格で入手可能です。
一般的に魚の旬は脂がのって美味しくなる時期を指しますが、うなぎの場合は「夏バテ防止の食べ物」として親しまれていることから、需要が高まる夏が旬とされています。
とくに土用の丑の日前後はうなぎ蒲焼きや白焼きの需要が急増し、スーパーや専門店でも値段が上昇しやすい時期です。
春〜夏にかけては、うなぎが成長しやすい季節で、質の良い個体が市場に多く出回ります。そのため、値段が比較的安定しやすく、旬の良質なうなぎを手に入れやすい時期でもあります。一方、秋以降はうなぎの需要が落ち着く季節となり、同じ商品でも比較的安く購入できる傾向があります。
通販で販売されている冷凍うなぎは品質を保ったまま長期保存できるため、まとめ買いやキャンペーンを活用すると安く購入できる場合があります。冷凍うなぎは必要なときにすぐ食べられるため、旬の時期以外でもうなぎを楽しみたい方にぴったりです。
訳あり・規格外のうなぎを選ぶ
訳あり品や規格外に分類されるうなぎは、サイズが不揃いだったり、簡易包装のパックだったりする理由で値段が抑えられています。見た目に多少の違いがあるだけで、味や品質は通常品とほとんど変わりません。
そのため、同じクオリティのうなぎをできるだけ手頃な値段で楽しみたい方には、訳ありうなぎがおすすめです。
通販では浜名湖、九州、愛知など名産地のブランドうなぎや、有名店のうなぎが訳あり品としてリーズナブルな価格で販売されていることもあります。
簡易包装の訳ありパックだとさらに安くなるケースもあるため、よりお得に美味しいうなぎを味わえるでしょう。
うなぎの値段に関するよくある質問

うなぎの値段に関するよくある質問に回答します。
うなぎ1尾の値段はスーパーでいくら?
大手スーパー3社で販売されている国産うなぎ蒲焼きの値段は、2,500円前後です。土用の丑の日前後における、店舗ごとの値段をまとめました。
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大手スーパー(1尾あたり約150g) |
値段(税込) |
|---|---|
|
A店 |
2,894円 |
|
B店 |
2,570円 |
|
C店 |
2,138円 |
同じ国産うなぎでも、サイズや産地、加工方法(背開き、腹開き、蒸し、地焼きなど)によって値段が異なります。特大うなぎや、身に厚みがあるものほど値段が高くなる傾向があります。
土用の丑の日前後はうなぎの旬にあるため、どの店舗もやや高めの水準です。
うな重の平均価格は?
うな重の平均的な値段は、専門店で4,000円〜7,000円前後、チェーン店やファストフード店で1,000円〜3,000円が一般的です。
値段は店舗の立地や地域、うなぎのサイズやグレードによっても大きく変動します。特上になると高級店や老舗うなぎ料理店では、7,000円以上になることも珍しくありません。
予算や目的に応じて、専門店の本格的な味を楽しむのか、チェーン店で手軽に味わうのかを選ぶとよいでしょう。
うなぎの値段を理解して賢く選ぼう

うなぎは需要と比例して値段が上がるため、お得に購入するには需要が集中する時期を避けることがポイントです。時期にかかわらずお得な値段でうなぎを楽しみたい方は、冷凍品や訳あり品も検討してみましょう。
虎ノ門市場では、サイズが不揃いの訳あり国産うなぎから、老舗名店が手掛ける冷凍うなぎまで幅広く取り扱っています。贈答用としても選べる品質が高いものが多いため、自宅で高品質なうなぎを楽しみたい方はもちろん、リーズナブルかつお祝いに贈れるうなぎをお探しの方もぜひ虎ノ門市場をチェックしてみてください。



