スーパーやネット通販でうなぎを選ぶ際、「商品によってうなぎの種類は違うの?」「種類によって味は変わるの?」と疑問に思うこともあるでしょう。
日本では主に4種類のうなぎが流通しており、それぞれ脂の乗りや身の食感に個性があります。
この記事では、日本で流通する4種類の食用うなぎの特徴を紹介します。違いを知れば、あなたの好みに合ううなぎが見つかるでしょう。
おいしい国産うなぎを味わいたい方は、虎ノ門市場のうなぎをチェックしてみてください。焼き加減にこだわった逸品が揃っており、ごはんに合う濃厚なうま味が堪能できます。
食用うなぎの種類

日本で流通している食用うなぎは、主に以下の4種類に分けられます。
- 二ホンウナギ(ジャポニカ種)
- アメリカウナギ(ロストラータ種)
- ヨーロッパウナギ(アンギラ種)
- ビカーラ種
それぞれの特徴について解説します。
二ホンウナギ(ジャポニカ種)
二ホンウナギは、日本全国の河川や河口、沿岸域に生息する全長1m前後のうなぎです。背中側は黒っぽく腹側は白色で、成長に伴って腹側に黄色味が加わります。
二ホンウナギは、脂の乗りと身の締まりのバランスのよさが特徴です。日本では主に蒲焼きやひつまぶしとして楽しまれています。
日本で多く食べられている品種で、国産うなぎのほとんどが二ホンウナギに該当します。
アメリカウナギ(ロストラータ種)
アメリカウナギは、北米大陸などの大西洋側に生息する品種です。身がやわらかく臭みのないさっぱりとした味わいが特徴です。
以前は日本で少ししか食べられていない品種でしたが、二ホンウナギやヨーロッパウナギの採捕量が減っていることもあり、近年は輸入量が増加しています(※1)。
中央大学の研究によると、2022年にアメリカ大陸から東アジアに輸入されたアメリカウナギと推定されるウナギは157トンでした。2009〜2021年までの平均輸入量と比べると、5倍以上に増加しています(※2)。
そのため、世界で一番食べられているうなぎであるといえるでしょう。
(※1)参考:水産庁「ウナギをめぐる状況と対策について」
(※2)参考:中央大学「税関統計データから絶滅危惧種・アメリカウナギの国際取引量増加を推定」
ヨーロッパウナギ(アンギラ種)
ヨーロッパウナギは北大西洋やヨーロッパに生息するうなぎです。成魚の体長は1m未満と二ホンウナギと比べて小さめです。
身には脂が乗っており、ヨーロッパではトマト煮込みや燻製にして食べられています。二ホンウナギに近い味わいのため、蒲焼きにも合います。
以前は中国で養殖されたヨーロッパウナギが、日本へ大量に輸入されていました。しかし、乱獲などの影響で資源が減少し、現在はワシントン条約によって国際取引が厳しく規制されています。
そのため、日本国内で見かける機会は以前に比べて少なくなっています。
参考:水産庁「ウナギをめぐる状況と対策について」
ビカーラ種
ビカーラ種は、フィリピンやインドネシアなどの東南アジアに生息するうなぎです。他の品種と比べて脂が少なめで身は白く、さっぱりとした味わいが特徴です。
二ホンウナギやヨーロッパウナギの採捕量が減っている中、安価で安定して供給できることから近年注目を集めています。現在は技術開発が進み養殖方法が確立されたため、日本でも養殖が行われています。
うなぎは世界に19種類生息しているといわれている

世界中の海や川に生息しているうなぎは、19種類いるとされています(※)。うなぎは種類によって生息域や生態が異なり、非常に謎の多い生き物です。
その生態の複雑さゆえに、養殖技術が確立されている種は多くありません。そのため、食用として流通しているうなぎの種類は限られています。
日本のスーパーや専門店で提供されているのは、主に二ホンウナギを含めた4種類程度です。種類によって脂の乗り方や身の質に違いがあり、蒲焼きやフライなどさまざまな料理で味わわれています。
(※)参考:日本養鰻漁業協同組合連合会「ウナギQ&A」
国産うなぎと中国産うなぎの違い

国産うなぎと中国産うなぎの違いは、養殖環境と育て方です。養殖方法が異なるため、味や食感にも違いが生まれます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
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国産うなぎ |
中国産うなぎ |
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主な品種 |
二ホンウナギ |
二ホンウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギ |
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養殖方法 |
ハウス養殖 |
露地養殖 |
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養殖期間 |
6ヶ月~1年半ほど |
2年~3年ほど |
|
味や食感 |
皮が薄くてやわらかく、うま味が濃い |
皮が厚く弾力があり、脂が乗っている |
日本ではビニールハウスの中にある養殖場で、水温を管理しながら育てる養殖方法が一般的です。
一方、中国では露地池と呼ばれる屋外にある池で、時間をかけて育てています。どちらも同じような餌を使っているため、養殖期間が長い中国産のほうがサイズは大きめになります。
おいしいうなぎの見分け方

おいしいうなぎを見分けるには、身の厚みや皮の状態に注目しましょう。
身がふっくらと盛り上がっていて厚みがあるものよりも、横から見て平らな形をしているもののほうが食感がやわらかい傾向にあります。
一方、皮が縮んで身が反り返っているものや焦げすぎているものは、焼きすぎていたり身が硬くなっていたりする可能性があるため避けたほうが無難です。
うなぎの種類に関するよくある質問

うなぎの種類に関するよくある質問とその回答を紹介します。
日本のうなぎの三大産地はどこ?
日本のうなぎの三大産地は、鹿児島県、愛知県、宮崎県です。三大産地の生産量だけで全国の8割以上を占めます。
農林水産省の調査によると、2024年における各県の養殖生産量は以下のとおりです。
|
都道府県 |
収穫量 |
|---|---|
|
鹿児島県 |
7,150トン |
|
愛知県 |
3,782トン |
|
宮崎県 |
2,635トン |
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全国 |
16,159トン |
参考:農林水産省「海面漁業生産統計調査」
鹿児島県は養殖に用いられる二ホンウナギの稚魚(シラスウナギ)が豊富に採れます。漁獲した稚魚の養殖が盛んに行われているため、日本一のうなぎの生産量を誇ります。
生産量は三大産地におよばないものの、静岡県もうなぎの養殖が有名です。浜名湖でうなぎを養殖しており、国内で人気があります。
日本の天然うなぎは何種類ある?
日本国内に生息している天然うなぎは、主にニホンウナギと九州や沖縄に生息するオオウナギの2種類です。
一般的に日本で高級食材として流通している天然うなぎは、二ホンウナギです。オオウナギは二ホンウナギや養殖うなぎよりも味が落ちるため、食べられることはほとんどありません。
二ホンウナギ以外のうなぎはどこで買える?
ニホンウナギ以外の品種も、身近なスーパーやネット通販で購入可能です。スーパーで中国産として並ぶ安価なうなぎの蒲焼きは、アメリカウナギを使用していることが多い傾向にあります。
ビカーラ種やヨーロッパウナギは店頭で見かけることはほとんどありませんが、ネット通販で販売されている場合があります。
種類や産地の特徴を把握して自分好みのうなぎを楽しもう

一見同じに見えるうなぎも、種類や産地によって味や食感が異なります。それぞれの特徴を知ることで、脂の乗ったうなぎが食べたい、上品な味を楽しみたいなどの気分に合わせて自分好みのうなぎを楽しめます。
スーパーやネット通販でうなぎを購入する際は、産地や種類にも注目してみましょう。国産のうなぎであれば、ふっくらとしたやわらかい食感と濃厚なうま味を堪能できます。
おいしいうなぎを探すなら、品質にこだわった国産うなぎを取り扱う虎ノ門市場をご利用ください。熟練の職人が丁寧に焼き上げた商品が揃っているため、専門店のような本格的なおいしさを自宅で手軽に味わえます。



