「うなぎは何歳から食べても大丈夫？」「うなぎの骨が刺さらないか心配」
子どもへうなぎを与えるにあたって、何歳から食べさせてもよいのか不安に感じている親御さんも多いでしょう。
結論からいえば、一般的には1歳半ごろから少量であればうなぎを食べられるとされています。ただし、うなぎは脂質が多く小骨もあるため、年齢や消化機能に応じた工夫や注意が必要です。
この記事では、うなぎを子どもに与えてよい年齢の目安について詳しく解説します。記事を読めば、子どもが安心してうなぎを楽しめるようになるでしょう。
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うなぎは何歳からなら食べてよい？
うなぎを子どもに食べさせるタイミングについて、明確な基準はありませんが、一般的には1歳半ごろから少量であれば与えてもよいとされています。1歳半を過ぎると消化酵素の働きが安定し、脂質の処理能力も徐々に発達するためです。
ただし、うなぎは小骨が多いため、子どもに与える場合は骨を丁寧に取り除くことが大切です。
なお、2〜3歳頃になると、魚を好んで食べる子どもも増えてきます。ただし、咀嚼能力や消化の発達には個人差があるため注意が必要です。子どもが望むままに与えるのではなく、その子の成長段階を見ながら少しずつ慣らしていきましょう。
【年齢別】うなぎを食べさせるときのポイント
子どもにうなぎを食べさせるときのポイントについて、年齢別に解説します。
- 1歳半：骨を丁寧に取り除き少量で与える
- 2歳：味付けを控えて少量で与える
- 3歳：半尾を目安にご飯や副菜と一緒に与える
1歳半：骨を丁寧に取り除き少量で与える
1歳半の子どもは消化機能が徐々に安定してくるため、ごく少量であればうなぎを与えてもよいとされています。
ただし、1歳半の子どもは消化器が未発達な時期です。脂質の多いうなぎを急に与えると消化不良を起こすおそれがあるため、一度に大量に与えるのは避けてください。最初はひと口程度からはじめ、体調に変化がないかを確認しながら、少しずつ量を増やしていきましょう。うなぎは小骨が非常に多いため、大人が細かく確認してしっかり取り除くことが大切です。
またタレには塩分や糖分が多く含まれています。タレを摂りすぎると胃腸への負担が増えてしまう可能性があるため、子どもへ与える際は注意が必要です。白焼きにしたり、ご飯と混ぜて風味をやわらげたりすることで、幼児でも食べやすくなるでしょう。
2歳：味付けを控えて少量で与える
2歳の子どもにうなぎの蒲焼きを与える場合、味付けを控えめにして少量から始めましょう。2歳頃になると消化機能は発達してきますが、うなぎは脂質が多いため、量や調理方法によっては胃腸に負担をかけることがあります。
うなぎの量は小さじ1〜2程度の少量からスタートします。最大30gを目安に、子どもの体調を見ながら少しずつ量を増やしていきましょう。食後の様子を観察し、下痢や吐き気、機嫌の変化などがないか確認することが必要です。
また、2歳の子どもは自分で骨を取り除くことが難しいため、必ず大人が骨を完全に取り除いてあげましょう。まだ歯が生えそろっていない子も多いので、身を細かくして少しずつ与えると安心です。
3歳：半尾を目安にご飯や副菜と一緒に与える
3歳頃の子どもは消化機能がさらに発達し、うなぎも半尾程度（30〜40g程度）であれば無理なく消化できるとされています。3歳ではじめてうなぎを食べる場合は、いきなり半尾を与えるのではなく、様子を見ながら少しずつ慣らしていきましょう。
とくにうなぎの蒲焼きを与える場合、タレには糖分や塩分が多く含まれているため与えすぎに注意が必要です。摂取量が多いと、喉の渇きや塩分過多につながる可能性があります。美味しく食べさせてあげるためには、タレの量を減らしたり、ごはんや野菜と一緒に食べさせて味を薄めたりと工夫することが大切です。
また、骨は依然として喉に詰まる危険があるため、大人が丁寧に取り除いてから食卓に出しましょう。
子どもにうなぎを食べさせる際の注意点
子どもにうなぎを食べさせる際の注意点は、以下の通りです。
- アレルギーに注意する
- 小骨に注意する
- 食べ過ぎに注意する
- タレのかけすぎに注意する
アレルギーに注意する
うなぎは、体質によってはアレルギー反応を起こす場合があるため注意が必要です。最初はごく少量から与え、食後の体調や肌の様子をしっかり観察しましょう。
代表的なアレルギー症状としては、じんましん・かゆみ・吐き気・下痢などが挙げられます。子どもにはじめてうなぎを与える際には、万が一アレルギー反応が起きた場合に備えて、病院が開いていてすぐに受診ができる平日の午前中などのタイミングを選ぶとよいでしょう。
また、うなぎではなく、タレや付け合わせに反応するケースもあります。アレルギーの原因を特定しやすくするため、初回はタレを使わず、白焼きなどのシンプルな料理で試しましょう。安全を最優先に、少しずつ慣らしていくことが大切です。
小骨に注意する
うなぎは小骨が多い魚のため、子どもに与える際は必ず大人が丁寧に骨を取り除くことが重要です。誤って飲み込むと喉に刺さったり、窒息につながったりするおそれもあります。
うなぎは身がやわらかい一方で、非常に細かい骨が多く、子どもには噛み切りにくい食材です。骨が喉に刺さると強い痛みや炎症を起こす可能性があるため、与える前には身を細かくほぐして、骨を完全に取り除くようにしましょう。
万全の注意を払っていても、骨が残ってしまう可能性はあります。子どもがうなぎを食べた後に喉の違和感や痛みを訴えた場合には、無理に取ろうとせず、早めに医療機関を受診させましょう。
食べ過ぎに注意する
うなぎを子どもに与える場合は、食べさせ過ぎに注意しましょう。
消化器が未発達の幼児期に脂質の多い食材を一度に与えすぎると、体調不良を起こす可能性があります。また、うなぎはビタミンAを豊富に含んでおり、過剰摂取すると吐き気や頭痛、肝機能への負担が出るおそれもあります（※）。
栄養価の高い食材ではありますが、量の目安をしっかり守りましょう。頻繁に与えず、イベントや特別な日のごちそうとして取り入れるのが理想的です。
（※）参考：MedlinePlus「Hypervitaminosis A」
タレのかけすぎに注意する
子どもにうなぎを与える際は、タレのかけすぎに注意しましょう。
蒲焼に使われるタレは、砂糖やみりんなどの糖分を多く含んでおり、過剰に摂取すると虫歯のリスクが高くなります（※）。また、塩分も多く含まれているため、摂りすぎると幼児の腎臓に負担をかけてしまうことがあるかもしれません。
はじめてうなぎを与える場合は、タレを取り除き、白焼きや素焼きに近い形で与えましょう。もしタレを使う場合でも軽く塗る程度にとどめ、ご飯や副菜と一緒に食べさせるのがおすすめです。
（※）参考：厚生労働省「生活習慣病などの情報」
うなぎを食べられる年齢に関するよくある質問
うなぎを食べられる年齢に関するよくある質問をまとめました。
- 子どもにうなぎを食べさせる頻度は？
- うなぎの蒲焼はいつから食べられる？
- うなぎの肝は何歳から食べられる？
- うな丼は何歳から食べても大丈夫？
- 小学生が食べられるうなぎの量は？
- あなごなら何歳でも安全に食べられる？
子どもにうなぎを食べさせる頻度は？
子どもにうなぎを食べさせるときは連日は避け、特別な日や月に1〜2回程度にとどめておくと安心です。
うなぎは栄養価が高い反面、脂質やビタミンAも多いため、子どもに頻繁に与えるのは避けた方がよいでしょう。ビタミンAは、連日摂取すると過剰摂取による体調不良が起こる可能性もあります（※）。
幼児期は、土用の丑の日や季節の行事など特別な日のごちそうとして少量ずつ与えるのがおすすめです。
（※）参考：MedlinePlus「Hypervitaminosis A」
うなぎの蒲焼はいつから食べられる？
うなぎの蒲焼を子どもに与える場合は、消化機能が安定してくる1歳半からが目安とされています。
ただし、タレには砂糖やしょうゆが多く含まれており、幼児にとっては塩分や糖分が過剰になりやすいので注意しましょう。骨を丁寧に取り除き、まずはひと口からはじめることで、アレルギーの発症や消化不良のリスクを軽減できます。
うなぎの肝は何歳から食べられる？
うなぎの肝は小学生以降になってから、一口ずつ試すようにした方がよいでしょう。肝は鉄分を豊富に含む食材ですが、大量に与えると体調不良を引き起こす可能性があります。
なぜなら通常のうなぎ同様に、肝にはビタミンAが多く含まれており、幼児期に大量に摂取すると過剰症を引き起こすリスクがあるためです（※）。また、独特の苦味やクセがあることから、幼児には好まれにくい食べ物だといえます。
うなぎの肝を食卓に出す場合は、細かく刻んでご飯や卵料理に混ぜるなど、苦みを和らげて食べやすい工夫をするとよいでしょう。
（※）参考：MedlinePlus「Hypervitaminosis A」
うな丼は何歳から食べても大丈夫？
一般的に、うな丼は2歳から食べられます。本格的に一人前を食べられるのは3歳以降が目安です。
ただし、うな丼は糖質量や総カロリーが高くなりやすい点に注意が必要です。うな丼の量が多いと、子どもの消化器官に負担がかかったり、食生活の偏りにつながったりすることがあります。
そのため、幼児にうな丼を与える場合はごはんとうなぎ、タレの量をそれぞれ控えめにして調整しましょう。
3歳を過ぎても一度に食べる量は半尾（約50〜80g）程度を上限とし、大人と同じ1尾分を与えるのは小学生以降が理想的です。
うな丼を子どもに食べさせる際は、無理のない量と味付けで取り入れるようにしましょう。
小学生が食べられるうなぎの量は？
小学生になると消化機能が発達してくるため、基本的にはうなぎを大人と同じように食べることが可能です。ただし体格や運動量には個人差があるため、一人前をそのまま与えるのではなく、状況に応じて量を調整することが大切です。
たとえば、低学年の子どもであれば35〜50g程度を目安にすると、消化の負担を抑えながら安全に食べられます。高学年になると、うなぎ1尾を食べても大きな問題は起きにくくなりますが、うなぎと一緒に取るタレや白ごはんの量によっては総カロリーが高くなるため、バランスを見て調整しましょう。
とくに運動量の少ない子どもの場合はカロリー消費が少ないため、少なめに取り分けておくと安心です。子どものうちは食後に胃もたれや下痢などの症状が出ないかを観察し、問題がなければ徐々に量を増やしていくとよいでしょう。
あなごなら何歳でも安全に食べられる？
あなごは脂質が控えめで比較的やわらかい白身魚のため、うなぎに比べて消化しやすく、子どもでも取り入れやすい魚です。
ただし、離乳食期の乳児には不向きとされています。消化器官が安定してくる1歳半以降を目安に、少量から与えるのがよいでしょう。
あなごを与える際も、骨の処理と味付けの薄さが重要なポイントです。脂が少ないとはいえ、細かい小骨が多く含まれているため、完全に骨を取り除いてから与えましょう。はじめは10〜15g程度のごく少量からスタートし、体調や消化の様子を見ながら徐々に量を増やしていくのがおすすめです。
うなぎを何歳から食べさせるか悩んだら、子どもの様子を見て少量ずつ与えよう
子どもは咀嚼力や消化機能の発達に個人差があるため、はじめてうなぎを出す場合は様子を見ながら少量ずつ与えることが大切です。
成長に合わせて少しずつ量を増やしていけば、無理なく家庭の食卓に取り入れられるでしょう。本記事で紹介した年齢と摂取量の目安を参考に、うなぎを取り入れた食事を家族でお楽しみください。
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