北海道の美味しいカニを食べよう!獲れる種類や特徴・旬・産地をまとめて解説

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北海道といえばカニ。そのようなイメージをもっている人も多いのではないでしょうか。タラバガニやズワイガニ、毛ガニなど、北海道では多種多様なカニが水揚げされています。

カニは北海道民のソウルフードとして根付いており、地元の人たちに愛されるさまざまなカニ料理は旅行客にも人気です。

この記事では、北海道のカニの種類や特徴、産地、北海道ならではの調理方法などを詳しく解説します。記事の後半でご紹介する、北海道の「カニ祭り」にも注目してみましょう。

虎ノ門市場では北海道産の厳選したカニのお取り寄せグルメを販売しています。中でもおすすめなのは「北海道オホーツク産 流氷明けプレミアム毛蟹」です。

流氷が明けた時期の毛ガニは、流氷によるプランクトンの影響を受け栄養が豊富に含まれています。ぜひ家庭で味わってみてください。

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    目次

北海道はカニの漁獲量日本一

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北海道はカニの漁獲量日本一です。カニは冬のイメージが強いですが、海底の水温が低めの北海道では、年間を通じて多種類のカニが獲れます。

2021年時点の北海道のカニの漁獲量は約5,040トンです。全国のカニ漁獲量は約21,000トンで、北海道が占める割合は約25%となっています。

2位の鳥取県は約3,050トンで2倍近くの差があり、北海道がカニの名産地であることが数値からわかります。

参照:農林水産省「海面漁業生産統計調査

北海道で獲れるカニの種類と特徴

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北海道近海で獲れる主なカニは、以下の6種類です。

  • タラバガニ
  • アブラガニ
  • イバラガニ
  • 毛ガニ
  • ズワイガニ
  • 花咲ガニ

希少価値が高いものから通年で獲れるもの、漁獲量日本一のものなどさまざまです。同じカニでも味や食感、見た目なども種類によって異なるため、各種の特徴を紹介します。

タラバガニ|水揚げ量日本一

北海道は、タラバガニの水揚げ量日本一を誇ります。

タラバガニは「タラバガニ科」の一種で、北海道最北端の稚内で水揚げされるのが特徴です。生息域がタラの漁場と重なったことからタラバガニ(タラ場ガニ)と名前がついたといわれています。

タラバガニは水温10度以下の寒い海でないと生息できません。そのため、水温が低い北海道はタラバガニにとっては快適な環境といえるでしょう。寒い地域に生息するタラバガニは身が締まっており、濃厚な甘みを味わえます。

「タラバガニ」とよばれるものは大半がオスであり、希少価値の高いメスのタラバガニは北海道では禁漁対象です。

また、日本で流通しているタラバガニの9割以上はカナダやロシア産です。水揚げ量は日本一でも国内に出回るタラバガニは1割にも満たないため、国産のタラバガニは珍しいといわれています。

アブラガニ|タラバガニと酷似

アブラガニはタラバガニと酷似しているのが特徴です。実際はよく見ると爪がタラバガニより長い他、体の突起や色、形でも見分けられます。

アブラガニは「タラバガニ科」の一種で、新鮮なアブラガニは甘くて食べやすいでしょう。値段は他のカニより安価なため、タラバガニの代用品としても親しまれています。

イバラガニ|トゲが特徴的

イバラガニはタラバガニよりもトゲが多く、イバラに似ていることが名前の由来です。

イバラガニは「タラバガニ科」の一種で、食感はエビのようにプリッとしていてやや固めです。甘みの強さはタラバガニに負けていません。

ただし、イバラガニは漁獲量が他のカニに比べて少なく、一部地域では「幻のカニ」と呼ばれています。

毛ガニ|味噌がたっぷり

カニ味噌を味わうなら毛ガニといわれるほど、味噌が詰まっているのが特徴です。名前の通り全身が毛で覆われていることから「毛ガニ」と呼ばれています。

他のカニと比べると小ぶりで身の部分が少ないのが特徴です。とはいえ身の部分は濃厚で、カニ味噌と一緒に食べると深い味わいを楽しめるでしょう。

北海道で獲れる毛ガニは地域ごとに旬が異なり、一年を通してオールシーズン楽しめます。

北海道の毛ガニについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

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北海道産毛ガニの旬やおすすめ産地とは?安い値段の時期も解説

ズワイガニ|細長い脚が特徴的

ズワイガニはすらりとした細長い脚が特徴的です。木の枝が四方に伸びている様子「楚(すわえ)」が訛って、ズワイガニと呼ばれるようになったといわれています。

ズワイガニは「クモガニ科」の一種で、身は弾力があり刺身で食べることが多い品種です。刺身以外でもカニしゃぶやカニ炒飯、サラダなどさまざまな料理に使われています。

北海道では、漁が解禁される11月から3月頃まで味わえます。ズワイガニは他の地域では「松葉ガニ」「越前ガニ」など産地の名前で呼ばれ、ブランド蟹として有名です。これらに比べると北海道のズワイガニは、低価格で手に入りやすいことが特徴的です。

花咲ガニ|茹でると花のように見える

花咲ガニは生の状態は茶色っぽいですが、茹でると赤い花が咲いたようになる様子から「花咲ガニ」と呼ばれるようになりました。他にも、根室市の花咲港を中心に水揚げされることが由来ともいわれています。

花咲ガニは「タラバガニ科」の一種で、タラバガニよりも濃厚で食感はぷりぷりとした弾力が特徴です。花咲ガニは北海道が水揚げ日本一で道東や根室市近海、シベリア海の方など、さまざまな場所で生息しています。

蟹の種類については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

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美味しい蟹の種類は?美味しいと言われる日本四大カニの特徴や相場をご紹介!

北海道で獲れるカニの旬

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北海道で獲れるカニの旬は、種類によって春先や秋などさまざまです。以下では、北海道のカニの旬を表で解説します。

カニの種類

旬の時期

タラバガニ

1~5月、9~10月

アブラガニ

1~6月

イバラガニ

12~3月

毛ガニ

通年(産地によって異なる)

ズワイガニ

4~6月

花咲ガニ

5~9月

産地によって多少前後するものの、毛ガニは通年、ズワイガニや花咲ガニは春・夏、他のカニは冬が旬となっています。北海道は海に囲まれていることから漁場が豊富にあり、通年で美味しいカニを味わえるでしょう。

カニの旬については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

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カニの旬はいつ?北海道や福井など産地や種類別に紹介

北海道のカニの産地

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北海道のカニの産地は道内のほぼ全域ではあるものの、種類によって異なります。カニごとの北海道の主な産地は、以下のとおりです。

カニの種類

主な産地

タラバガニ

稚内

アブラガニ

オホーツク海の網走前浜

イバラガニ

羅臼・網走前浜

毛ガニ

オホーツク・噴火湾・道東・えりも

ズワイガニ

利尻礼文沖・江差沖・紋別

花咲ガニ

太平洋沿岸の道東沖えりも岬~根室市の花咲港

表からもわかるようにカニの産地は種類によってさまざまです。北海道を取り囲むように多くのカニが生息していることから、北国の北海道はカニにとって住みやすい環境といえるでしょう。

カニの美味しい産地を知っておくことで、一番よい状態でカニを味わえます。

北海道のカニの漁獲量

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北海道のカニの漁獲量は以下の通りです。

カニの種類

漁獲量(トン)

タラバガニ

289

毛ガニ

1,550

ズワイガニ

72

花咲ガニ

262

その他カニ

2,860

参照:北海道 水産林務部総務課「令和4年水産統計(北海道水産現勢)

北海道の水産林務部総務課が毎年発表している水産統計を表にまとめました。

令和4年水産統計によると、北海道のカニの漁獲量は合計5,000トンです。中でも、通年獲れる毛ガニの漁獲量がもっとも多いことがわかります。一方で、ズワイガニは漁が行われる期間が短いため、漁獲量が少なめです。

北海道のカニを堪能しよう!虎ノ門市場のおすすめの北海道産カニ3選

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北海道まで足を運ぶのが難しい方は、お取り寄せでカニを堪能する方法もあります。通販なら冷凍便で届くため賞味期限が長く、食べたいときに食べられるのが魅力です。

近年では冷凍技術の進歩により、新鮮な状態のカニを全国どこからでも取り寄せられます。

以下では、虎ノ門市場で取り扱っている、選りすぐりの北海道のカニを紹介します。自宅で北海道旅行気分を味わってみてください。

  • 北海道オホーツク産 流氷明けプレミアム毛蟹 360g×2杯
  • 北海道産毛ガニのぜいたく甲羅盛り
  • 北の市場の目利きが厳選!豪華海鮮「七福神セット」

北海道オホーツク産 流氷明けプレミアム毛蟹 360g×2杯

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北海道オホーツク産の毛ガニで、濃厚かつクリーミーな味噌を味わえます。毎年3月末から4月末頃に獲れる毛ガニは流氷が明ける時期にちなんで「流氷明け毛ガニ」と呼ばれています。

この時期の毛ガニは流氷が運んできたプランクトンを餌にしており、栄養を蓄えているのが特徴です。

しかも、身と味噌が80割以上詰まった「堅蟹」と呼ばれる最高品質の毛ガニを厳選しています。

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北海道産毛ガニのぜいたく甲羅盛り

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甲羅の中にカニの身とカニ味噌をたっぷり丁寧につめ込んであります。毛ガニの豊かな風味を存分に堪能できるでしょう。見た目にも華やかで豪華なので贈答用にも喜ばれること間違いなしです。

身を食べた後の甲羅にお酒を注げば「締めの甲羅酒」を楽しめます。

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北の市場の目利きが厳選!豪華海鮮「七福神セット」

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ズワイガニの他、鱒いくら醤油漬け、赤海老、ほたて貝柱、スモークサーモン、松前漬け、いか塩辛の計7品の豪華海鮮セットです。今ならしじみ170gもおまけでついてきます。

北の市場の目利きが利益度外視で厳選しているので、北海道の味覚を存分に楽しめるでしょう。ズワイガニは姿のままで届くためカニ味噌まで堪能できます。

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北海道でおすすめのカニ料理

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北海道で親しまれているおすすめのカニ料理は以下の通りです。

  • てっぽう汁
  • カニしゃぶ・カニ鍋
  • カニ出汁

カニの漁獲量が日本一の北海道では、この地域ならではのカニ料理が存在します。

てっぽう汁|カニの出汁が染みわたる|

てっぽう汁とはカニが入った味噌汁のことで、道東地方を中心に食べられているのが特徴です。カニの脚を箸でつつく様子が鉄砲に弾を入れる動作に似ていることから「てっぽう汁」と名前がついたといわれています。

てっぽう汁では花咲ガニを使うのが一般的です。ただし、タラバガニやズワイガニを使うことも珍しくはありません。調味料は酒や味噌のみとシンプルです。カニの他、豆腐や長ネギなどの味噌汁の具を入れると豪華な一品になります。

カニしゃぶ・カニ鍋|大勢で楽しめる

カニしゃぶやカニ鍋は、寒い北海道では定番の家庭料理です。カニをメインに季節の野菜や魚介を煮込めばボリュームも増し、大勢で楽しめるでしょう。締めはカニの出汁を最後まで味わえる麺類や雑炊が定番です。

カニしゃぶやカニ鍋のカニは生のものを使用します。塩などで加工されたボイルのカニは、鍋に入れると出汁が抜けて食感が悪くなるため注意が必要です。

カニ出汁|残った殻や甲羅を最後まで有効活用

北海道では残った殻や甲を無駄にすることはありません。捨てずに最後まで有効活用しています。その代表格が「カニを使った出汁」で、作り方は以下の通りです。

  • 残った殻や甲羅をフライパンで軽く炙る
  • 小さく砕く
  • カニが浸るくらいの水で茹でる
  • 途中で酒を加える
  • 灰汁はこまめに取り除く
  • ザルや網で漉して完成

カニ出汁は味噌汁などに使えます。カニの臭みを押さえたい場合、長ネギと一緒に茹でれば臭みもさほど気になりません。賞味期限は冷蔵で3日程です。

北海道で獲れすぎて困っているカニがある?

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2023年現在、襟裳岬以西の北海道の太平洋沖では「オオズワイガニ」が大量発生しています。原因は明確になっていません。カニがたくさん獲れるのは喜ばしいことと思うかもしれませんが、あまりの量に地元の漁師も頭を抱えてしまっています。

オオズワイガニが大量発生している近辺ではカレイ漁が行われており、漁具をオオズワイガニが破壊してしまうのです。その上、取れるのはほとんど10センチ以下で商品価値も高くありません。

とはいえ、食用に変わりはないため、漁業者支援の目的でオオズワイガニの直売会が開かれています。スーパーでも3杯500円程度と破格で売られているのが特徴です。

北海道各地で開催されている「カニ祭り」とは?

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北海道各地では美味しいカニのアピールと地域活性化を目的とした「カニ祭り」が開催されています。コロナ感染症の流行で、2020年以降はほとんどのカニ祭りが中止となっていました。

しかし、2023年は4年ぶりに開催するところも多く見受けられました。

北海道で開催されているカニ祭りは以下の通りです。

  • 春カニ合戦in網走
  • おしゃまんべ毛がにまつり
  • 根室かに祭り
  • 枝幸かにまつり

「カニまき」が名物イベント|春カニ合戦in網走

「カニまき」とは空高く投げられたカニを参加者たちがキャッチするイベントです。キャッチできたカニは無料で持ち帰れるため、多くのカニ好きに人気があります。

網走では毛ガニが多く水揚げされます。とくに「流氷明けのカニ」は身が締まっており絶品で、祭りも5月頃に開催されるのが特徴です。

「カニまき」以外にもカニの抽選会や浜値限定即売会、物販コーナーなどがあり、子どもから高齢者まで幅広い世代で賑わいます。

参照:網走観光協会「春カニ合戦in網走

早食い競争も開催|おしゃまんべ毛がにまつり

長万部の毛ガニをアピールするお祭りです。2023年は4年ぶりであると同時に、長万部町開礎150年の記念イベントも兼ねて開催されました。

目玉となるステージイベントでは「毛がに全日本早食い競争」が行われます。優勝賞品は「毛がに20杯」と、カニを食べた後でカニがもらえるユニークさで人気を集めています。

長万部地方では、うま味が詰まった毛ガニが水揚げされるのが特徴です。他にも、数量限定の毛ガニ格安即売会の他、新鮮野菜の即売会も行われています。長万部名物のカニめし、ホタテなども並ぶグルメイベントです。

参照:長万部商工会「おしゃまんべ毛がにまつり公式サイト

根室市を代表する一大イベント|根室かに祭り

根室市を代表するグルメイベントの一つで毎年秋頃に開催されています。「花咲ガニ」を強くアピールしており、祭りの目玉は花咲ガニの特売会です。

フードコートではカニを使ったグルメを楽しめます。他にも、ステージイベントや来場者が参加できる「かに取り合戦!早食い競争」も人気の催し物として注目を集めています。

参照:根室市観光協会「根室かに祭り

地元の味覚を堪能できる|枝幸かにまつり

枝幸産のカニをはじめとする海産物即売やグルメコーナーが充実しているお祭りです。2023年は4年ぶりの開催を祝して、前夜祭のフィナーレに打ち上げ花火が行われました。

このお祭りで密かに人気を集めているのが「枝幸ガチャ」です。かにまつりの限定缶バッジと枝幸ほたて貝柱が必ず入っています。その上、中には毛ガニや枝幸の特産品が当たるチャンスもあり、枝幸ガチャを楽しみに訪れる人もいます。

参照:枝幸観光ポータル 枝幸町観光協会「枝幸かにまつり

北海道のカニを手軽に味わおう

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北海道のカニはタラバガニを筆頭に、アブラガニやイバラガニ、毛ガニ、ズワイガニ、花咲ガニがあります。各地域で獲れるカニは異なり、旬の時期もさまざまです。旅行で北海道を訪れる機会があれば、現地で旬のカニを味わってみましょう。

北海道ならではのカニの食べ方を楽しんだり、お祭りに参加したりしてみるのもいいかもしれません。

テレビ東京が展開している「虎ノ門市場」では、北海道産のカニも取り扱っています。北海道に行くのが難しい人は食べてみたいカニを自分で選び、家庭で北海道の自然の恵みを堪能してみてください。

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