おせち料理の中身とは?定番の種類や具材の意味を一覧で紹介

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お正月を彩るおせち料理。毎年食べたり目にしたりすることはありますが、その中身や定番の種類、料理ごとの意味についてご存じでしょうか。

この記事では、おせち料理の中身の定番の種類について解説します。また、おせちの定番の中身16種類の意味も一覧でご紹介します。

おせちの中身の知識を深めて、新年の準備にぜひ役立ててください。

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    目次
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おせちの中身を構成するのは5種類の料理

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一般的なおせちの中身は、以下の5種類の料理で構成されています。

    祝い肴 祝宴で出される肴のことで、「祝い肴三種」とも呼ばれます。関東では数の子、黒豆、ごまめが。関西では数の子、黒豆、たたきごぼうが入っているのが一般的です。
    口取り 会席料理で最初に出てくる料理のことです。紅白かまぼこや栗きんとん、昆布巻きなど、見た目の彩りのよい料理が多いのも特徴的です。
    焼き物 一汁三菜の一つで、魚介類を焼いた料理のことです。鯛やブリ、エビなど、縁起がよいといわれる料理を用います。
    酢の物 酢漬けの料理のことです。大根と人参の色を紅白に見立てる紅白なますや酢レンコンなどが用いられることが多いです。焼き物の箸休め的存在。
    煮しめ(煮物) レンコン、タケノコ、里芋、手綱こんにゃくなど、縁起物ともいわれる根菜類の煮物を用います。
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    おせち料理の定番中身16種類とその意味一覧

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    おせち料理の定番といえる16種類の中身と意味一覧は以下のとおりです。

    おせちの中身

    込められた意味・願い

    黒豆 まめまめしく働けますように
    邪気を払う
    数の子

    子だくさんや子孫繁栄

    両親の長寿や健康

    田作り(ごまめ) 豊作
    たたきごぼう 深く根付いて繁栄する
    紅白かまぼこ 魔除けや慶び(紅)
    清浄や神聖さ(白)
    栗きんとん

    勝負運上昇

    金運上昇

    昆布巻き

    不老長寿や子孫繁栄

    慶び

    伊達巻 学業成就
    紅白なます 根を張りますように
    酢レンコン

    将来の見通しがよくなるように

    見通しのよい1年となりますように

    鯛の焼き物

    めでたい、縁起がよい

    ブリの焼き物

    立身出世

    えびの焼き物

    長寿

    成長と発展

    筑前煮

    家族が仲良く暮らせますように

    里芋

    子孫繁栄

    手綱こんにゃく

    夫婦円満、良縁

    おせちの中身には、それぞれ無病息災や五穀豊穣、子孫繁栄などへの願いが込められた食材が使われています。それぞれのもつ意味についてご紹介します。

    1.黒豆

    黒豆を甘く煮たもので、黒豆煮ともいいます。

    豆にちなんで「まめに働けますように」という願いを込めて食べられる、代表的なおせち料理の一つです。また、黒豆の黒は日に焼けるほど勤勉に働くという意味の他に、邪気払いの色でもあるため、縁起がよいとされています。

    おせちの黒豆の意味は、こちらの記事で詳細を解説しています。

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    2.数の子

    数の子はニシンの卵を塩漬けにした保存食品であり、醤油や出汁で味付けされたものもあります。

    卵の多さから「子だくさん」や「子孫繁栄」を意味し、「ニシン(二親)」にかけて、両親の長寿や健康を祈願する意味もあります。

    おせちの数の子の意味は、以下記事で詳しく解説しています。

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    3.田作り(ごまめ)

    田作りは、カタクチイワシの小魚を干して飴炊きにしたものです。

    イワシが畑の肥料となることから、豊作を祈願する意味があります。

    4.たたきごぼう

    たたきごぼうとは、ごぼうをやわらかく煮た後、叩いてさらに食べやすくした料理です。主に関西のおせち料理で用いられます。

    ごぼうが土に深く根を張る様子に由来し、深く根付いて繁栄するという願いが込められています。

    5.紅白かまぼこ

    魚のすり身から作るかまぼこを薄紅色に着色し、紅白の色合いにしたものです。

    紅は魔除けや慶び、白は清浄や神聖さを表します。また、半月の形は元旦の初日の出に見立てられることから、お正月の祝い料理として親しまれています。

    おせちの紅白かまぼこの意味は、こちらで解説しています。

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    6.栗きんとん

    栗きんとんは、栗の甘露煮にさつまいものペーストを加えたものです。山の幸を代表する一品で、「勝ち栗」にちなんで縁起がよいとされています。

    調理の際は、クチナシの色素で着色して黄金色に仕上げることもあります。その色合いから、金運上昇の願いも込められています。

    おせちの栗きんとんの意味は、こちらの記事で解説しているので、お読みください。

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    7.昆布巻き

    昆布巻きは、昆布を煮た後に身欠きのニシンを芯にして巻き、かんぴょうで結んだものです。

    昆布は、「よろこぶ」「子生」などの縁起のよい当て字があり、祝い事には欠かせない食材です。また、不老長寿や子孫繁栄を祈願する意味もあります。

    8.伊達巻

    伊達巻は、卵と魚のすり身を合わせて焼き、卵焼きのように巻いた料理です。見た目が「伊達者の着物」に見立てられることから、その名がつきました。

    巻物を連想させる姿から、学業成就の意味が込められています。

    おせちの伊達巻がもつ意味は、下記でご紹介しています。

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    9.紅白なます

    紅白なますは、にんじんと大根を使って作る酢の物です。色合いがお祝いで使用する水引に見立てられるおせち料理の一つで、地域によって落花生や柿を入れることもあります。

    根菜を用いることから、「根を張りますように」という意味が込められています。

    10.酢レンコン

    酢レンコンは、レンコンを輪切りにして作る酢の物で酢ばすともいいます。レンコンには複数の穴が空いているので、「将来の見通しがよくなるように」「見通しのよい1年となるように」という願いが込められました。

    花の形に切ったり、梅酢に漬けて紅白の色合いにしたりすることで、おせちに華やかさを加えることもできる料理です。

    11.鯛の焼き物

    鯛を塩焼きにした料理で、姿焼きにすることで豪華な見た目になります。焼くと皮が赤色になり、白身とのコントラストで紅白の色合いになることも特徴です。

    「めでたい」とかけて縁起のよい魚とされています。また、恵比須様が抱えている魚で七福神信仰ともつながっています。

    12.ブリの焼き物

    冬に旬を迎えるブリを、醤油・酒・みりんなどで照り焼きにしたものです。

    ブリは成長するごとに名前が変わる「出世魚」であることから、立身出世を祈願する料理として食べられます。

    13.えびの焼き物

    えびを塩焼き(塩煎り)にしたものです。高級えびの一つである車海老を使うことが多く、腰の曲がったような見た目から長寿を表すとされます。

    目が飛び出しているため「目出たい」とも称されたり、脱皮を繰り返すため成長と発展の象徴としても用いられたりと、さまざまな意味をもちます。

    おせち料理にえびを入れる意味は、こちらで解説しています。

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    おせち料理にえびを入れる意味は?種類や簡単なレシピを紹介

    14.筑前煮

    筑前煮とは、にんじん、大根、レンコン、しいたけ、ごぼうなど、根菜を中心にした野菜と鶏肉を煮た料理です。

    根菜や鶏肉など多くの具材を鍋で煮込むことから、家族が仲良く暮らすことを意味しています。

    15.里芋

    おせち料理の里芋は、皮を剥き面取りをして煮物にします。「含め煮」や「白煮」ともいい、里芋の白い色を活かすために白だしなどを使うのが特徴です。また、里芋の一種である八つ頭を使うこともあります。

    里芋は種芋から多くの子芋や孫芋がつくため、子孫繁栄の願いが込められています。

    16.手綱こんにゃく

    こんにゃくの真ん中に切り込みを入れ、手綱のように巻いたことからこの名前となりました。

    結び目があることから、夫婦円満や良縁を表しています。

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    おせち料理の中身はなぜ重箱に入れる?

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    おせち料理の中身を重箱に詰めるのは、「祝い事を積み重ねる」という意味があるといわれています。

    諸説ありますが、おせち料理が重箱に詰められるようになったのは江戸時代後期頃からです。おせちには五段重を使うことが一般的で、重箱は上から「一の重」、「二の重」、「三の重」、「与の重」、「五の重」と数えます。

    近年では家族の数が減ったことや、おせちを作るのは手間がかかるという理由から、三段重が主流になりつつあります。

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    おせち料理の重箱それぞれの中身と詰め方

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    五段重では、それぞれに入れるおせちの中身が決まっています。さらに、料理の詰め方にも意味があります。

    ここでは、それぞれのお重にいれるべき中身やその意味について紹介します。

    五段重の中身

    五段重にはそれぞれの重に入るものが決められています

    一の重

    「祝い肴」を入れます。数の子や黒豆などが入ります。
    二の重 「口取り」と「酢の物」を入れます。かまぼこや紅白なますなどを入れることが多いです。
    三の重 「焼き物」を入れます。縁起のよいとされる魚介類の焼き物を入れることが多いです。
    与の重 四は縁起の悪い数字であることから「与」の文字を あてた重には「煮しめ」を入れます。筑前煮やお煮しめなどが入ります。
    五の重 神様からの福を詰めるために空にしておきます。

    三段重の中身

    現代でよく用いられるようになった三段重では、中身を以下のように詰めます。

    一の重

    「祝い肴」「口取り」の料理が入ります。
    二の重 「酢の物」「焼き物」の料理が入ります。
    三の重 「煮しめ」が入ります。

    重箱の詰め方やコツ

    おせち料理の重箱に料理を美しく詰めるコツは以下の通りです。

    • 重箱の中を十字に仕切る
    • 対角線に仕切る
    • 横三段に仕切る

    お弁当などでも用いられる方法ですが、真ん中に小鉢などを入れると、よりおさまりがよくなるので試してみてください。具材の高さを揃えることも美しく見せるコツの一つです。

    また、一つのお重に詰める料理は5・7・9の奇数にすることが決まっています。そのため、あらかじめ何品詰めるかを決めてから料理に取り掛かりましょう。他の料理が傷んでしまわないように、加熱調理した料理は必ず冷ましてから詰めるのも鉄則です。汁の出るものは、小鉢などを使って分けて入れるとよいでしょう。

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    おせち料理自体の意味や重箱に詰める意味などは、こちらの記事で詳しく解説しています。

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    おせち料理の意味とは?各お重の意味や食材についても詳しく解説!

    地方によっておせちの中身もさまざま

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    おせちの中身は地域性が出ることが特徴的です。それぞれの地方の風習から来る違いはもちろん、その土地の特産品が用いられることもあります。

    ここでは、京都と北海道のおせちの中身について紹介します。

    京都のおせちの中身

    京都のおせちは、「棒鱈」と「にらみ鯛」が入っていることが特徴的です。

    「にらみ鯛」とは、お正月の三が日すべての食事で出される尾頭付きの鯛のことです。三日間にらむだけで箸はつけないことから、このような名前がついたともいわれます。諸説ありますが、正月三が日は、神様・佛様に捧げることから、人間は箸をつけず、四日目にいただくところが多いようです。

    北海道のおせちの中身

    北海道では、おせちを大晦日にいただくという習慣があります。

    また、美食が豊富な土地柄、おせちの中身にも北海道ならではの特徴があります。昆布巻きの中身はニシンであることが多く、なますには氷頭という鮭の軟骨の酢漬けが入っています。さらに、煮しめではなくうま煮を入れることも特徴的です。

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    おせち料理の定番の中身を知って新年を迎えよう

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    日本のお正月になくてはならないおせち料理は、中身が数種類あり、それぞれの料理に特別な意味があります。中身にこだわっておせち料理をいただけば、新たな気持ちで新年を迎えられるでしょう。

    テレビ東京のお取り寄せグルメを楽しめる「虎ノ門市場」を利用すれば、こだわりのおせち料理が購入できます。虎ノ門市場から注文して、ご家庭で美味しいおせち料理をぜひ味わってください。

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